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信州・長和町地域おこし協力隊

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長野県長和町

■古道を知り今そして未来へ
唐沢(からさわ)直実(なおみ)隊員

長和町民の皆さん、こんにちは!地域おこし協力隊員の唐沢直実です。
強い日照りに草木が青々と茂り、セミやカエルなど季節の生き物たちもより活発になってきましたね。いよいよ夏本番が近付いています。皆さん夏を迎える準備はできていますか?私は「スポーツドリンク手作りしてみようかな~(簡単らしいです)」「虫刺され薬、買っとかなきゃ」などと半分楽しみながら進めています。暑さが本番を迎える前にしっかり備え、快適に夏を過ごしたいですね。
さて、ここからは和紙の話題に移ります。長和町内で青々と茂っている草木の中には、和紙作りにとって重要なあの植物も含まれています。そうです、和紙の原料「立岩コウゾ」です!今回は和紙になる前の立岩コウゾの姿をお届けしたいと思います。
普段私は「信州・立岩和紙の里」にて和紙の原料づくりや紙漉きに励んでいるのですが、その合間に立岩コウゾの栽培に関わる活動も行っています。具体的には立岩コウゾの栽培方法を学ぶため、長門小学校のコウゾ畑の手入れをお手伝いしています。現在長門小学校の立岩コウゾは、立岩和紙保存会・長門小学校現6年生の皆さんと今年2月に刈り取りを行ってから4ヶ月と少しが経ちました。刈り取り直後は高さ10cmほどの切り株しか残っていませんでしたが、今では高さ1m前後まで伸び、手のひら大の葉を茂らせています。
さらに、大きな株(親株)の周りには新しい芽も伸び始めています。コウゾは地下茎でも増える植物なので、地中で繋がった芽が新たに生えてくるのです。なんともたくましい!貴重な芽をビーバーで一刀両断しないよう、注意して草刈りを行っています。
立岩コウゾの今後ですが、夏の日差しを一身に浴びて成長し続け、茎や枝は太く丈夫になり高さは2~3m程まで育ちます。そして、毎年冬(長和町では2月頃)にその年の長門小学校5年生の皆さんが刈り取りを行い、さらに翌年卒業証書の原料として使われます。「地元のコウゾでできた和紙の卒業証書が授与されるなんて、とても素敵な文化だな」と長和町に来た当初感激したのを覚えています。今年の立岩コウゾからも立派な卒業証書ができるよう、順調に育ってくれると嬉しいですね。
和紙になる前の立岩コウゾの姿、いかがでしたか?私も立岩コウゾのたくましさを見習って、紙漉き技術向上のため日々精進していきたいと思います。長和町民の皆さん、今後ともよろしくお願いします!

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