◆動機善なりや、私心なかりしか
この言葉は、京セラ・KDDI創業者であり日本を代表する経営者の稲盛和夫氏の言葉です。私の知り合いの経営者は、赤字経営であった時に友人から稲盛氏の音声テープを薦められ、毎朝聴いているうちに考え方が変わり、黒字経営に転換することができました。
「動機善なりや、私心なかりしか」とは、判断や行動をする際に、動機が自分の都合ではなく誰から見ても善いことであるか、自分の心に私心がないかを問い続ける必要があるということです。私は、市長職を執行するにあたり、「動機善、私心なし」を自分自身に問いかけています。もし、それに背いていた場合は、「天網恢恢疎(てんもうかいかいそ)にして漏らさず(悪事は見逃さない)」とあるように、公務に共に携わる市職員は敏感なので、嘘や隠し事は見抜かれます。シンプルな考え方で、良心に恥じない判断ができるので、精神衛生上にもよく、結果的にうまくいきます。また、市内外の多くの方は「動機善、私心なし」により損得抜きで支援してくださいます。
稲盛氏は、「素直な心、熱意、努力」という単純な原理こそが人生を決めていくポイントとも述べています。人間として当たり前のことを継続して、徹底できる人が、分野を問わず魅力的と感じます。
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