■地域のために頑張る消防団員にお聞きしました
○消防団員の負担軽減と地域防災の両立を図ります
〔基本団員〕
分団長会長(第7分団長) 髙木勇規さん(井上町)
消防団に入って23年になります。年数を重ね、責任ある立場になるほどに、「消防団は市民になくてはならない存在」と強く感じています。最近では2019年10月の台風19号の避難所誘導などの活動が印象に残っています。
いざという時のためには十分な消防団員が必要ですが、消防団員は負担が大きいというイメージがあります。そこで分団長会で負担軽減策を話し合い、小型ポンプ操法大会を廃止しました。代わりに、各分団ごとに消防本部、消防団本部の指導を受けながら放水訓練を実施しています。団員からは実用的で負担が減ったと喜ばれています。
私は消防団に入ってさまざまな人と出会い、多くを学び、充実した日々を送れていますが、消防団は日常生活の充実が基本であり、家族の理解があってこそ成り立つ活動です。
今後も、消防団員の環境整備に努めていきます。皆さんの入団をお待ちしています。
○イベントに参加して皆さんに元気を届けます
〔基本団員〕
音楽隊 藤澤彩未さん(境沢町)
私は中学、高校と吹奏楽部で活動していたこともあり、消防団員だった父の勧めで、2023年4月から音楽隊に入団しました。現在長野市の大学に通学しながら、毎週日曜日夜の練習に参加しています。団員は30代、40代を中心に約30人います。私は打楽器を担当していますが、練習は和気あいあいとした楽しい雰囲気で、音楽隊に入って本当に良かったなと思います。
音楽隊は須坂カッタカタまつりや信州須坂ランニングフェスなどで演奏してイベントを盛り上げます。11月には音楽隊の一番大きな活動である定期演奏会をメセナホールで開催します。私たちは皆さんに元気を届けたいと、一生懸命練習に励んでいます。クラシックから最近の曲まで演奏しますので、多くの皆さんに来場してほしいです。
音楽隊員も随時募集しています。演奏経験がなくても、隊員が教えますのでご安心ください。気軽に声をかけてほしいと思います。
○私の経験を役立てたいと引き受けました
〔機能別団員〕
北村友春さん(北旭ケ丘町)
私は2022年4月から機能別団員に任命されています。機能別団員は基本団員の後方支援をします。私は20歳から18年間、地元消防団で活動し、第5分団長まで務めました。区長から機能別団員の話があり「私の経験がお役に立てるのなら」と引き受けました。
団員時代は何度も火災の現場に立ち、できるだけ速やかに消火し、再燃や盗難など二次災害の防止に努めてきました。現場では家や財産を失い意気消沈する人も見てきましたので、いざという時に頼りになる消防団は必要不可欠だと思います。
近年は火災が減少し、無火災表彰を何度も受けるようになりました。喜ばしいことですが、出動経験を積みにくいことから、経験の浅い団員にアドバイスもしています。
消防団は大変な任務ですが、地域にとってとても大切な存在です。生活様式や社会状況の変化で団員確保が困難な時代ですが、若い皆さんの積極的な参加を願っています。
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