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2023年度「全国学力・学習状況調査」結果の分析と考察(2)

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長野県須坂市

【生活習慣や学習環境に関する質問紙調査の結果概要】
学習意欲や学習方法、学習環境、生活の諸側面などに関する調査です。

◆自己肯定感の高い児童・生徒が多くなってきています
2022年度(小学生79%、中学生79%)と比べて、「自分には、よいところがあると思う」と回答した割合が、小学校で約10ポイント、中学校では約1ポイント上昇しています。全国平均と比べても高い自己肯定感を維持できています。また、肯定的に回答した児童・生徒ほど教科の平均正答率が高くなっています。この高い自己肯定感の背景にある子どもの心に寄り添う須坂市の教育スタイルを今後も大切にしていきます。

◆多様な考えを受け入れる素地ができつつあります
小・中学校ともに「自分と違う意見について考えるのは楽しいと思いますか」の設問に肯定的に回答した児童・生徒が全国平均を上回っています。友の考えを聴き、自らの考えに取り入れたり比べたりする活動を授業の中で意識的に取り入れてきた結果であると思われます。また、肯定的に回答した児童・生徒ほど教科の平均正答率が高くなっています。

◆家庭での学習時間の短さが課題です
小学校で1時間以上学習している児童の割合は45.8%で全国の57.1%より11.3ポイント下回っています。また、中学校では1時間以上学習している生徒の割合は62.5%で全国の65.8%より3.3ポイント下回っています。家庭において学習する習慣化と計画立案の仕方など、小・中学校が連携して指導する必要があると思われます。

◆外国語や英語の授業を通して、外国への興味関心が高まってきています
小・中学校ともに「外国の人と友達になったり、外国のことについてもっと知ったりしてみたいと思いますか」の設問に肯定的に回答した児童・生徒が全国平均を上回っています。外国語活動や外国語、英語の授業で積極的に国際交流の機会を設けていることや、オンラインで海外とつながって交流活動をしたりすることが要因だと思われます。これからも外国語活動や外国語、英語の学習に積極的に取り組み、国際的な視野を広げていきます。

◆学校の授業で、パソコン・タブレットなどのICT機器の活用をさらに推進することが必要です
授業におけるICT機器の活用は、小学校においては、半数以上の児童が週3回以上使用していると回答しています。中学校でも8割以上の生徒が週3回以上使用していると回答しています。コロナ禍でオンライン学習が定着し、ICTが学習ツールの一つとして定着してきていることが要因であると思われます。ただし、全国平均と比べると小・中学校ともに下回っています。子どもが自ら選択してICTを学習ツールとして使える授業になっているか検討が必要です。肯定的に回答した児童・生徒ほど教科の平均正答率が高くなっています。

◆授業で課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいる児童生徒が多くいます
小・中学校ともに肯定的な回答をした児童・生徒が全国平均を上回っています。自分で考え、自分から取り組むことのできる課題を児童・生徒が意識して行っている結果が出ていると思われます。さらに、児童・生徒がICT機器を上手く使いこなせるようになると、課題解決や協働的な学び、発信に学びの幅が広がるものと思われます。また、肯定的に回答した児童・生徒ほど教科の平均正答率が高くなっています。

※ICTとは、「information and communication technology」の略語で、情報通信技術を使ってデジタル化された情報をやりとりする技術のことです。

問合せ:学校教育課
【電話】026-248-9010

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