■飛ぶ鳥跡を濁さず
4月は人事異動の時期です。そして3月は、その前段として引き継ぎ準備、引き継ぎの時期です。
県職員在職時に、ある自治体で引き継ぎが不十分のため後任者が精神的な病になったという話をお聞きしました。私は、引き継ぎをしっかり行うこと、前任者または後任者に対するいわれなき批判をしないこと、そして前任者が残した実績を素直に評価するように心がけてきました。これらを行わないことは志が低いと考えています。
須坂市は、ふるさと納税者数・納税額が、2022年度に長野県1位になりました。これは、人気の高い果樹栽培技術を農家で伝達・共有していることも要因です。
私は、市長選挙に当選後は、常にバトンタッチを考えています。形式知に加えて経験知(暗黙知)などもスケジュールに記載し、さらに、ほとんどの資料を保存し、かつ、職員と共有するようにしています。これは、私は交代しますが、市役所という組織体は継続しますので、組織体としての持続的発展を目指しています。
一期一会という言葉がありますが、常にこの一期(4年)が一会(1度だけの機会)の代えがたい機会と考えています。臥竜公園管理事務所職員の工夫で水底が見えるほどきれいになっている竜ケ池で泳いでいる水鳥を見ながら「飛ぶ鳥跡を濁さず」と思いました。
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