◆くつしたはなんのため?
須坂市動物園の南園で飼育しているロバの「アイボン」。今の時期は四肢(足)に靴下のようなものを履いています。時々、来園者からは「けがをしたのか」と心配されることもあります。ですが、ご安心ください。けがの治療のためではなく、「虫さされ防止」のためなのです。
毎年だいたい7月~10月の間、動物園では「サシバエ」というハエが増えます。サシバエは一般的なハエと違い、動物の皮膚を刺して血を吸います。人を刺すことはほとんどありませんが、特に草食動物が標的にされやすいようです。
サシバエが増えると、刺される痛みで動物にストレスがかかります。ハエ取りテープなどで対策はしていますが、この時期の動物飼育の課題になっています。
「アイボン」もサシバエによく刺されてしまっていたため、少しでも刺されることが減ればと思い、昨年から、特に狙われやすい毛の薄い四肢に靴下を履かせてみることにしました。実際、靴下を履いているところはサシバエから守られているように見えます。
これからも、動物たちが健康に過ごせるように、暑さ対策に加えて、虫対策にもさらに力を入れていきたいと思います。
◆イベント情報
◇秋の企画展「動物たちの衣替え」
期間:9月1日(日)~29日(日)
場所:動物園交流施設ふれんZOO1階
◇ご長寿動物をお祝いしよう
おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に来園された家族、70歳以上の方の入園料が無料です。
日時:9月14日(土)~16日(月)
問合せ:臥竜公園管理事務所
【電話】026-245-1770
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