◆大企業病を反面教師として
「大企業病」とは、組織や身分が安定しているからチャレンジしない、縦割り思考で意思決定のスピードが遅い、組織内部事情を優先するなど、本来の目的を見失っている組織風土をいいます。例えば、一度決まった政策や予算は、当初と状況が変わっても批判を恐れて変更しないこと、効率的な予算執行をせずに、予算を使い切ろうとすること(予算消化主義)などのいわゆる「無謬(むびゅう)主義」「前例踏襲主義」です。多くの事業は年度ごとに考えるので、スピード感を意識しなければ時機を逸することもあります。
私は市長就任以来、大企業病に陥らないように、職員が市民を主体に考え、行動するという基準を明確にし、自信を持って業務すること、視野を広くして関係職員が連携すること、現状維持ではなくスピード感を持って失敗を恐れずにチャレンジすること、仕事に対するやりがいと誇りを持って自己実現できることに、意を注いできました。そして、故意または重大な過失でない限り、市長が責任を持つと伝えてきました。ありがたいことに、職員に対するお褒めの言葉を多くいただきます。
まだまだ十分ではありませんが、市民目線の組織をバトンタッチすることを常に考えています。
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