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自治体の皆さまへ

教育委員会だより No.150(1)

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長野県飯山市

■令和5年度 飯山市教育施策の主な事業
飯山市教育長 松木英文

令和5年度のスタートにあたり、飯山市教育委員会では、新型コロナウイルス感染症の流行が静まってきている状況を考え、コロナ禍前と同じように実施できること、また、コロナ禍の間に生じてきた社会の変化に応じた対応が望ましいことなどを整理して、教育行政の事業を市民の皆さんと共に考えながら進めてまいりたいと考えております。

▽地域活動の再開に向けて
まず大事な取り組みは、地域コミュニティの充実です。コロナ禍のもとでは、人のつながりが希薄となる傾向が生まれ、地域コミュニティは大きな影響を受けているところもあります。市内の各地区・各集落の活動や公民館活動などでは、地域コミュニティの充実を図る必要があります。市教委としましても、各地区・各集落の公民館を中心とした社会教育・社会体育的な活動の活性化を図り、地域の方々の心のつながりが以前と同様に実感できるようにしていきたいと考えています。文化振興部では、子どもから大人までの学習講座・イベント・行事等のほか、各地区・各集落の公民館活動への協力・支援も行いますので、お気軽に声をかけてください。そして、市民のつながりの輪を強く広くしていきたいと考えます。

▽新統合小学校開校まであと2年
一昨年度から取り組みを進めている、「城北中学校区新統合小学校」の開校に向け、昨年度設置した開校準備委員会の各検討組織では、それぞれの課題について開校に向けた事業を進めています。統合2年前となる本年度は、開校に向けた事業の8割以上を推進し、統合前年度の来年度につなげる計画です。教育内容の充実に向けては、統合加配教員を配置し、特に子どもを中心に置いた各種事業の検討や事業推進を強化します。各事業においては、地域の方々との合意形成を図っていくことが不可欠です。子どもたちが夢や希望を持って新統合小学校に通学できるよう、地域の皆さまにもご理解ご協力をお願いいたします。

▽学校教育のさらなる充実を
現在、学校教育では、学力向上、不登校対策、ICT教育や英語教育の充実、そして地域と共に学ぶふるさと学習の推進を重点に取り組んでいます。どの重点も、コロナ禍後に訪れる社会を生き抜くために必要な能力や資質を養うもので、本年度もさらに強化して取り組みます。特に不登校対策については、学校での日々の授業の充実を図ることに加え、不登校および不登校傾向の児童生徒の学びの場が多様化できるよう、本年度から「教育支援センター」を開設しました。子どもたちが気軽に学習や体験的活動に取り組み、自分の興味関心に応じた学びから自信を高め、人とのかかわりの良さを感じとる場と考えております。
また、中学校の休日部活動の段階的な地域移行に、具体的に着手します。これまで、関係者と何度か会議を重ねて課題を整理してきましたが、可能な競技からモデルケースとして取り組み、さらなる課題を明らかにして、他の種目にも広げていこうと考えています。

▽国スポ準備を本格化
2028年には、国民スポーツ大会が長野県内各地で開催される予定で、飯山市では、冬季のスキーと夏季のカヌーの会場となります。本年度から庁内に国スポ準備課を新たに設置し、国スポ準備委員会を立ち上げ、具体的に競技会場の整備、競技役員やコーチ・選手の育成等の準備を進めてまいります。大会終了後も見据え、スポーツや観光の振興に寄与するよう、事業を進めてまいります。

▽だれもが住みやすい飯山市へ
飯山市に女性副市長が誕生したことを契機に、男女共同参画およびジェンダー平等の地域社会づくり(男女を問わず、だれもが自分らしさを発揮して生きやすい社会)の推進を強化してまいります。また、人権に関する市民意識調査を実施し、これまでの市の人権教育施策の成果と課題を明らかにして、今後の施策に生かしていきます。人にやさしく相手意識のある市民として、気持ちよく生活できるまちづくりを目指します。
このような事業を中心に、四季折々の変化が美しいこの飯山市に住む「子どもから大人までの市民」のための教育行政を進めてまいります。とはいえ、これらの事業の目的を達成するためには、市民の皆さんのご理解・ご協力が必要となりますので、よろしくお願いいたします。

問合せ:飯山市教育委員会
【電話】0269-62-3111(代表)【FAX】0269-62-5990(3階代表)

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