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自治体の皆さまへ

《クローズアップ》豊かな自然環境を守り未来へ受け継ぐために(1)

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長野県飯山市

■2050年カーボンニュートラルを目指した取り組み
2050年カーボンニュートラルを目指した取り組みをさらに推進するために、7月からゼロカーボン推進課を新設しました。今月号は、第3次飯山市環境基本計画と関連した補助金についてクローズアップします。

▽カーボンニュートラルとは
カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることを意味します。政府は、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しています。世界共通の長期目標の中では、世界平均気温の上昇を、産業革命前に比べ、1・5℃に抑える努力を追及することが定められています。

▽飯山市環境基本計画
飯山市環境基本計画は、「飯山市環境基本条例」の基本理念の実現に向けて、望ましい環境像と目標を設定し、その実現のための施策や進め方などを定めているものです。昨年策定した第3次飯山市環境基本計画では、望ましい環境像を「豊かな自然と共生し快適な生活環境とかけがえのない地球環境を守り、未来へ受け継ぐまち飯山」とし、この環境像には、飯山市の貴重な財産である四季の美しさや豊かな自然環境を守りながら、「人と自然とが調和した快適で持続可能な豊かな暮らし」を創出し、未来へ受け継ぐという思いが込められています。
計画実現に向け、皆さま一人ひとりの、環境を意識した取り組みにご理解とご協力をお願いします

・「排出を全体としてゼロ」
二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量(人為的なもの)」から、植林、森林管理などによる「吸収量(人為的なもの)」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすること

・飯山市の二酸化炭素排出量
目標値は、排出量を2030年までに2010年度比で62%削減です

▽第3次 飯山市環境基本計画
5つの基本目標と重点プロジェクト

○自然環境
豊かな自然と共生し、美しい山河や多様な生物を保全し、継承します

○生活環境
安心して暮らせる快適なまちづくりを推進します

○地球環境
かけがえのない地球環境のために、市民・事業者と連携して脱炭素の地域づくりを推進します

○循環型社会形成
循環型の地域づくりを目指し、ごみの減量と再資源化を推進します

○環境保全活動
環境学習、環境保全活動を市民とともに推進します

市民・事業者・行政が協働し2050年カーボンニュートラルを目指し、温室効果ガスの削減を目指します

市全体の温室効果ガス(二酸化炭素)排出量を2030年までに2010年度比で62%削減を目標値とし、長野県ゼロカーボン戦略を踏襲し、2050年には森林の吸収量を差し引いて、二酸化炭素の排出量を実質ゼロにすることを目指します

―補助制度を新設!ご利用ください―
■飯山市カーボンニュートラル推進事業補助金
飯山市では、第3次飯山市環境基本計画に掲げる「人と自然とが調和した快適で持続可能な豊かな暮らし」を目指し、カーボンニュートラル(脱炭素)に向け、7月から補助制度を新設しました。カーボンニュートラルにつながる4つのメニューに取り組んでいただく皆さまに、取り組みにかかった経費に対して補助金を交付します。

補助金名称:カーボンニュートラル推進事業補助金
申請方法:事前の申請が必要となります。補助金の対象となる製品や工事には条件があります。まずは事前にご相談ください。
手続き完了期日:令和6年2月29日(木)までに次の全ての手続きの完了が必要
・事業の完了
・事業者への支払い
・市への実績報告
・補助金請求
(注)市の予算上限に達し次第受付を終了します。また、期日までに手続きが完了できない場合、補助金を受け取ることができません

◆4つのメニューと対象項目(概要)
▽省エネ家電の購入
新品の
・エアコン
・電気冷蔵庫
・電気温水器(エコキュート)

▽太陽光パネル等の設置
新設の
・太陽光パネル
・蓄電池

▽電気自動車の購入
新車のEV(電気自動車)の購入

▽窓の断熱改修
高断熱窓を設置する工事

問い合わせ:ゼロカーボン推進課 ゼロカーボン推進係
【電話】67-0732

■関連する飯山市の補助支援
▽LED照明取替工事を支援
・カーボンニュートラル推進事業
温暖化対策および家計、電気料金などの低減のため、LED照明取替工事の一部を補助。
対象:個人、小規模事業者
補助額:1/4(上限1万円)

▽エコアクション21認証取得を支援
・カーボンニュートラル推進事業
環境に配慮した経営につながる環境マネジメントシステムであるエコアクション21の認証を取得する事業者に補助金を交付。
補助額:1/2(上限額2万円)

問い合わせ:ゼロカーボン推進課 ゼロカーボン推進係
【電話】67-0732

《Interview》
■豪雪地帯の飯山で自然に負荷のかからない生活目指しています
スキーなど自然の中で楽しむアクティビティーが好きなお二人。飯山市太田地区曽根に家を新築して4年目になります。できるだけ自然に負荷のない生活をと、県産材や自然素材の塗料の利用、断熱性の高い木製サッシ、薪ストーブの設置など、こだわりました。
太陽光発電も検討しましたが、積雪深2mを超える地域ではパネルが破損することから、あきらめかけていたところ、壁面に設置する発電システムを太陽光生活研究所が開発、2020年から稼働しているそうです。お二人は、このシステムの長期実証試験のモニターをしていて、太陽光パネルが壁面に設置されているため、豪雪時でも雪が滑り落ち、効率的に発電できるといいます。
尾日向さんは「1年の中で、意外にも3月が一番発電量が多いんです」と笑顔で話します。太陽からの直接光のほか、積もった雪からの反射光も加わっているとのことです。トータルでお二人が使う1年間の電力を、このシステムでほぼ賄えているそうです。「豪雪地帯でも、太陽光エネルギーを利用できるこの取り組みについて、もっと多くの方に知っていただき、自然環境への負荷を少しでも減らせたら」と三本木さんは思いを語りました。

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