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マイオピニオン 意見・私見

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長野県飯山市

■さまざまな人のめぐり合わせから生まれるもの

常盤地区 高田裕子

飯山市は素晴らしい環境と住みやすさから移住者に人気があり、テレビなどでも頻繁に取り上げられています。私自身も、「Iターン」という言葉が定着し始めた頃、家族で飯山に移り住み、今年で18年目になります。
当時、周囲の人々から何度も「こんな田舎に来てくれて…」と言っていただきました。しかし、私たち家族は、「移住者」として特別扱いされたり区別されたりすることはありませんでした。まるで自分のクラスに転校生が来たときのように、さまざまなことを教えてもらい、自然に地域に溶け込むことができ、飯山の皆さんに受け入れていただきました。
それは本当にありがたい経験であり、私たちが行事やおてんまなど、地方ならではのことを含めて、ここに住むことができる理由だと思います。
「多様性の時代だからね」という言葉を最近よく使いますが、本当にその意味を理解できているのか自信がありません。〝自分と違う相手を認めて受け入れ、寄り添う〞こと、子どもの頃は、自然に他人を認め、受け入れ、支え合うことができたのかもしれません。しかし、大人になるにつれて、自己の概念にとらわれすぎているような気がします。
海外では多様性を受け入れることが当たり前になっていると聞きます。もちろん現状の固定観念を変えることは簡単ではなく、日本では時間がかかることかもしれません。
これからも、国籍、性別、年齢や考え方、スキル、ライフスタイルなどを問わず、さまざまな方が飯山を気に入っていただき、私たち家族と同じように移住するかもしれません。
私たちがまずできることとすれば「固定概念にとらわれないこと」、移住されてきた方も含め、飯山市にいる人も来る人も、「そこにいる誰もが一緒に暮らしていこうとする気持ちを持つこと」、が大事だと思います。
今後、さまざまな人の掛け合わせから新しい何かが生まれることに期待しているとともに、楽しみでもあります。

▽筆者紹介
少々お堅い文章ですが、高田さんご本人はとても気さくな方で、トレイルラン等、さまざまなことにチャレンジしています。また、専門部員としてもご活躍いただいています。(常盤公民館)

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