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《クローズアップ》飯山郷創(いいやまきょうそう)世界にひらく里山の未来 (2)

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長野県飯山市

■飯山市新総合計画の描く世界に向け(2023年〜2032年)
将来のまちの姿である「飯山郷創(きょうそう) 世界にひらく 里山の未来」の実現に向けて取り組んで2年目になります。今年は、市制施行70周年という大きな節目にあたります。これを機に飯山市新総合計画の描く世界の実現に向け、具体化すべく全力で取り組みます。

▽世界にひらく
北陸新幹線が3月16日に福井県敦賀市まで延伸することを機に、世界に飯山市を発信するため、大阪・近畿圏を含め、沿線自治体としっかり交流を深めます。

▽里山
飯山市民にとってもなじみの深い、そして縁の深い高野辰之作詞の「唱歌 ふるさと」「唱歌 朧月夜」が生まれ、今年で110年を迎えます。両唱歌とも里山を描いた天下随一の唱歌です。同じく飯山に縁がある瀬田貞二(再話)・赤羽末吉(画)の絵本「かさじぞう」には、私が思い描く冬の飯山の里山があります。
里山は全国に数多くあります。飯山に縁のある作品の由来や内容を市民の皆さんと共有しながら、この地域ならではのオンリーワンの里山を広く発信します。
例年、いいやま菜の花まつりで開催されている朧月夜音楽祭。この節目に皆さん、一緒に盛り上げましょう!

■大阪市との姉妹都市交流50周年
スキーの縁で大阪市と取り交わした「スポーツ交流スキー姉妹都市宣言」から50年目の年となります。
現在も大阪市との交流は盛んで、飯山市で開催している「大阪市障がい者スキー教室」は、今シーズンで50年目となります。このほか、大阪市コミュニティ合唱祭への参加や例年開催している「日本古楽アカデミー・バロック音楽飯山公演」など音楽を通した交流も続いています。昨年は、50周年記念事業として大阪市の花博記念公園鶴見緑地で菜の花の種まきを行いました。今後も50周年の節目を迎えるにあたり、多彩な事業を進めます。

■農業基盤の整備
昨年「日本の食の危機」と題し、東京大学大学院農学部の鈴木宣弘教授にご講演いただいた農業の現状と改革を参考にさせていただき、化学肥料の低減や堆肥等の国内資源の活用など、環境にやさしい農業の推進のため、新年度に必要な予算を計上します。また、農業基盤を維持するため、新たな農業振興組織等の創設の有効性について、他市町村等の状況を研究し検討を進めます。

■地球温暖化防止に向けた取り組み
「第3次飯山市環境基本計画」に掲げた2030年度までに二酸化炭素排出量を62%削減(2010年度比)という目標。これに向け、公共施設のLED化を行うとともに、この取り組みを市内全域に広めたいと考えています。また、窓の断熱化などの住宅の断熱化も、引き続き取り組みます。これらの取り組みにより、快適な生活とエネルギー消費に伴う二酸化炭素の排出削減の両立が図られ、地元業者が施工することで地域への経済効果も考えられます。地球の温暖化防止のため、今後も力を尽くします。

■観光新時代への対応
インバウンドの伸展、宿泊税導入の議論、スキー場や宿泊施設などの経営者が変わるなど、観光新時代ともいうべき大きな変化が生まれています。
この中で、この地域ならではの里山の自然、文化、環境を磨き、活用し、サイクルツーリズム、カヌー、ラフティング、トレッキング、スキー、スノーボード、雪ちゃりなどのアクティビティをさらに充実させることで、持続発展できる観光を目指します。

■スポーツ 文化振興
北信州ハーフマラソン大会や市駅伝大会の開催など、各種スポーツ大会を開催し、スポーツのまちづくりを推進するとともに、2028国民スポーツ大会に向けて、飯山市で開催するスキー競技、カヌースプリント競技の準備を着実に進めます。
文化面では、飯山市出身の児童文学・文化評論家の上野明雄氏から恵贈いただいた約1万冊の児童図書を活用し、絵本のまちづくりを進めます。
飯山市文化交流館なちゅらなどを活用し、多数の人たちの交流が、さらに盛んになるよう取り組みます。

昨年一年間の飯山市の人口減少は、飯山市にとって厳しいものです。皆さまとともに、この難局を乗り越えて行きましょう!
飯山市長 江沢 岸生

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