『飯山城下町絵図』は、江戸時代末頃の飯山城下町の様子と推定され、城郭(じょうかく)・家中(かちゅう)屋敷などを中心に城下町の大要が描かれています。
4万石の松平時代と比べると、城の周りにあった家中屋敷の空き地が目立つようになり、街道にも土地の余裕がみられます。一方で城北には六軒町(ろっけんちょう)、北町、田町などの新しい町名もみられるようになります。この絵図をもとに現在の町並みを歩いてみると、この当時と大きく変わっていないことが分かります。本多氏時代の比較的平穏な時代に城下町が整って、現在の飯山市街地の母体が形づくられたことがうかがえます。
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