■就農3年目リンゴ・モモ栽培ルポ
木島地区 佐藤拓矢
▽就農3年目
私は出身地である木島地区にて2022年から我が家の生業(なりわい)といえる農業に就農した。リンゴとモモは祖父が栽培を始め、それを引き継ぐ形で、現在では私がその役割を担(にな)っている。本文では、就農してから現在までのおよそ3年間、リンゴとモモを栽培する中で、「うまくできた」と実感したことを3つ紹介する。
▽「うまくできた」こと
ひとつめ、基準より多めに摘果(てきか)すること。
これは実をつける量を基準よりも少なくしたことで、残した実のひとつひとつがより良い味になり、さらに完熟に達する時期が早くなった点が「うまくできた」と感じた。
ふたつめ、剪定(せんてい)の程度はなるべく弱くすること。
言い換えると、枝をなるべく切らないようにしたことで、果樹栽培における難易度もハードルも高い剪定という作業を、簡単にではなくとも悩まず進められるようになった点が「うまくできた」と感じる。
みっつめ、前述した2つの作業を自分一人だけでこなすこと。
摘果と剪定をすべて一人でこなすことで、どの枝のどの部分に残すと良い実がつくか?や、良い実をつけるにはどんな枝を切らないで残すべきか?など、摘果と剪定への理解が相互に深まっていくような考え方が「うまくできた」と就農3年目にもかかわらず実感している。
今後もうまいリンゴとモモを上手く作れるようにうまくなっていきたい。
■筆者紹介
笑顔がステキな好青年の佐藤拓矢さん。現在、木島公民館専門部員として活躍中です。話題も豊富で、公民館事業後の慰労会では場を盛り上げてくれるムードメーカーです。(木島公民館)
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