■やっと見つけたホーム
岡山地区 かおりカンプレーゼ
▽移住場所を探す
2019年まで、ドイツはベルリンで暮らしていました。大きな街での暮らしは便利で楽しかったですが、ストレスも多く、もっと自然豊かな居心地の良い環境で生活そのものを楽しみたい、自分たちのしたい仕事や趣味に没頭したいと、移住場所を探し始めました。また、都市では隣の部屋に住む人とすら交流がなかったので、ご近所の人たちと自然に関わっていけるような、温かいコミュニティで暮らしたいというのもありました。
▽楽しみながら過ごす
新しく住む場所について真剣に考え始めたのは2015年ごろなので、もう9年近くも考えてきたことになります。さまざまなご縁と運があり、3年間曽根で賃貸生活をしながら、やっとこうして終の住処を見つけ、落ち着くことができました。温井の集落の人たちに温かく迎えてもらって、慣れないことだらけの日々のドタバタを、家族3人で楽しみながら過ごしています。曽根でもそうでしたが、この豪雪地帯で長年暮らしてきたご近所さんたちは、雪への対策や暮らしの知恵を教えてくれ、いつも手を差し伸べてくれます。
夫はやっと広々と使える家具作りの工房を手に入れ、うれしそうです。そして何より、美しいここの景色が息子の心に故郷の風景として刻み込まれるということが、うれしくてなりません。
▽筆者紹介
昨年12月に曽根から温井に越してきたカンプレーゼ一家。家具・木工職人をされているイタリア人のご主人・ジャンパウロさん、翻訳業をされている奥さんのかおりさん、そして、4歳になる嶺司君の三人家族です。ご自宅の家具もジャンパウロさん手作りのものが多く、とても素敵な雰囲気です。(岡山公民館)
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