■投資とSNS広告
政府は「貯蓄から投資へ」をスローガンに、令和5年度からさまざまな施策を打ち出しました。NISAやiDeCoだけでなく株式投資やFXに新たに興味を持った方もいらっしゃるかと思います。インターネットを含む各種媒体でも色々な情報が発信されていますが、詐欺的な広告が元となった被害も報告されています。事例を2つ紹介します。
(1)SNSで実在する著名人の「投資の相談受けます」という広告を見て申し込んだところ、その著名人を名乗るメッセージが届いた。「株は利益が上がりにくいので金への投資が良い」などとアドバイスされ信頼した。その後SNSグループに招待され、海外で金を購入する投資話を持ち掛けられた。指定された個人口座に250万円を振り込んだ後、連絡が取れなくなった。著名人は無関係だったことも判明し困っている。
(2)老後に備えて退職金を運用する勉強のためSNSの広告で見た投資セミナーのグループに登録した。そこで実際に成功したという事例を聞き、提供されたアプリでFX取引を始めた。取引を進めると利益が出たので投資額を増やし、計500万円を振り込んだ。その後出金を求めると「税金として165万円が必要」と言われ振り込んだ。しかし「違う口座に入金された」と言われ再度別の口座に165万円を振り込んだ。結局1円も出金されなかった。
投資は運用が成功すれば利益が期待できるものですが、「簡単に」「確実に」利益が出せるものはありません。SNSでの広告や勧誘はうのみにしない、仕組みの分からないものには手を出さない、といったことに注意し、資産を守りましょう。
投資に関する広告は トラブルの元です
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