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人権学習シリーズ

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長野県飯山市

■一人ひとりの意識改革を
飯山市男女共同参画推進委員 酒井智恵子

農業委員会より男女共同参画推進委員に選出されたのが、令和3年(2023年)8月のことでした。
「男は仕事、女は家事・育児をする」のが当たり前だった時代に生まれた私にとって、正直申し上げて男女の差別を感じることはありませんでした。そもそも、身体のつくりが違うので、こちらは男性にあっている仕事、そちらは女性にあっている仕事と考えるのは、ごく自然な流れだったような気がします。さらに、人それぞれの経験や見聞きした事から考えたり行動したりすることが決まるので、そこに差別があるとはあまり感じなかったのです。
ところが、委員となり、たくさんの人の話を聞いたり、研修会や講演会に参加したりしているうちに、次第に男女共同参画の奥の深さを感じるようになりました。
農業委員会では、委員の年齢や性別などに著しい偏りが生じないよう令和7年(2025年)までに女性委員が30%達成となるよう求められています。
私が委員になった時、女性は3名でしたが、長野県農業委員会女性協議会、各種女性団体等の努力により、令和元年(2019年)には3名から4名、令和3年(2021年)には4名から6名と増えていきました。
女性の人数が増えたことで、女性同士のコミュニケーションが円滑になり、委員の業務を果たすべく勉強会や検討会等が、積極的に実施できました。女性が増えたことにより、多種多様な考えが生まれ、新しい風、新鮮な空気の流れを感じたことは確かです。さらに今後の活動が楽しみです。
それぞれの良さを認め合い、社会の様々な分野で性別にかかわらず、個性や能力が発揮できる世の中になることを願っています。男女共同参画社会を実現することで、安心した社会の中で子どもを産み育てることができ、少子化対策にもつながると信じています。
それにはまず、私たち一人ひとりの意識の変化を確立していくことが大切だと思います。

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