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《シリーズ》絵図からみた飯山城

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長野県飯山市

前回掲載した『正保絵図飯山城』と、それに後続する『松平時代飯山城下町絵図』(松平忠俱の治政期)を比較すると、城内や城下の整備が進んでいることが分かります。
このうち城内の変化を見てみると、(2)では門の数が増加していることが分かります。三の丸には東側に新たに門が設置され、そこから下へ続く通路が設けられています。また、二の丸には南東方面に二棟の門が建てられ、うち一棟から三の丸の東門と同様に下に続く通路が設けられていることが分かります。一方で(1)の本丸には二重櫓(にじゅうやぐら)が二棟ありましたが、(2)では南東側の櫓(やぐら)がなくなっています。さらに、南中門周辺には駕籠部屋(かごべや)、番所と思われる建物が増設されています。そして、曲輪(くるわ)の周囲をめぐる柵の多くが土塀に変わっています。別の絵図では城を囲む土塀に内側から攻撃するための狭間(さま)という軍事設備が描かれていることから、より軍事的な機能が整備されたものと考えられます。
※(1)(2)の写真は本紙またはPDF版をご覧ください。

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