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《シリーズ》絵図からみた飯山城

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長野県飯山市

新年の飯山城内はどんな様子だったのでしょう。
正月は1年の重要な式日のひとつで、飯山城では二の丸御殿で藩主へ謁見(えっけん)を行う式事が行われました。元日から謁見が許された藩士、農民、町人、社家寺院がそれぞれ謁見しました。なかでも1月4日の社寺の登城の日は、剣術の稽古始めということもあり、青年藩士らは祝儀と称して雪玉をつくり、入城する神主や僧侶に雪玉を投げつけるという光景があったようです。藩主もこれを愉快に思い、表門の切通し上に小屋を建てて見物しつつ、侍女に命じて雪玉を投げつけさせたとあります。雪国飯山ならではの光景といえます。
さて、二の丸御殿は公務が行われた場所です。図は二の丸御殿の平面図で、御殿の間取りが分かります。飯山城最後の二の丸御殿の姿を知ることのできる貴重な資料です。二の丸御殿は東西約45m、南北28mの大きな建物でした。平成13年(2001年)にこの部分の発掘調査が行われた際には基礎部分が検出され、御殿の痕跡が明らかになりました。

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