月に起こった善光寺地震は信濃国における未曾有(みぞう)の大災害でした。飯山地域の被害も甚大で、飯山藩は幕府へ何度も被害状況の届出を行っています。
この絵図は善光寺地震による飯山城の被害状況を幕府に報告した下絵図です。南大手門や本丸渡櫓(わたりやぐら)をはじめ、城内各所の石垣が崩れていることが示されています。石垣のほか、多くの門が潰れていることや囲塀(かこいべい)が大破したことも分かり、これらの修復を願い出ています。後続する絵図には門や櫓が描かれていますので、多くの門や櫓、囲塀は修復が行われたと考えられます。
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