城下町絵図には町名が記されていますが、江戸時代から現在まで残っている町もあれば今はなくなってしまった町もあります。
例えば現在の市役所の東裏、千曲川堤防との間の通りに「鷹匠町(たかじょうまち)」という町名がありました(本紙掲載の図の○部分)。城主が鷹狩に使用する鷹を飼育、訓練する鷹匠が住む屋敷があったことに由来するといいます。このことから飯山城主も鷹狩を行っていたと推測されます。
このように絵図に書かれた町名からも当時の様子を探ることができます。これまでいくつかの絵図で、飯山城と城下町についてその様子や時代ごとの移り変わりをみてきました。絵図や古地図を参考にしながら飯山城下町を歩いてみるとこれまで気がつかなかった新たな発見があるかもしれません。「絵図からみた飯山城」は本号で終了し、4月号から「選定10周年重要文化的景観・小菅」を連載します。
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