■クロスカントリー競技 リレー種目 飯山高校が男女ともに優勝
2月7日から11日に行われた、第74回全国高等学校スキー大会で唯一の団体種目であるクロスカントリー競技の男子リレー種目と女子リレー種目で優勝した飯山高校のエピソードを紹介します。
▽個人種目の雪辱を晴らすエースが活躍
男子リレーは、1・2走がクラシカル、3・4走がフリーで行われます。リレーオーダーは、個人種目クラシカルで入賞している前田怜和(れお)選手(1年)と駒村隼(はやと)選手(2年)を1・2走に配置し、3走をエースの前田志颯(しりゅう)選手(3年)、4走を石田翔眞(しょうま)選手(2年)で逃げ切る作戦で挑みました。1走の前田(怜)選手は、トップで2走の駒村選手に中継し、駒村選手はトップ集団で3走の前田選手に中継しました。前田(志)選手は、個人種目フリー40位、クラシカル36位と、貧血やスキー板のトラブルで思うような成績が残せていませんでしたが、「優勝するために自分が後ろを離す、気持ちを振り絞って走った」と、ライバル十日町高校に1分30秒以上の差をつけ4走に中継。4走の石田選手が首位を守り切り優勝しました。
▽女子リレー8連覇
1走のクラシカルが大場明咲(あさき)選手(1年)、2走のフリーが久保田美有(みゆ)選手(2年)、3走のフリーが高橋実楽(みら)選手(3年)のメンバーで行われた、女子リレーは2つのオーダー案がありました。個人種目クラシカルで2位の高橋選手を1走にして逃げ切るオーダーか、1・2走の後輩が安心して走れるよう、高橋選手を3走にするオーダーか。リレー競技日の前日、高橋選手は、高橋監督とのリレーオーダーの話し合いの中で、「アンカーで行きます」と後輩を不安にさせないよう、自分がアンカーとなることを選びました。このオーダーが功を奏し、1走の大場選手は、クラシカルが苦手ながらも4位という好位置で2走の久保田選手へ中継、久保田選手も2人を抜きトップと18秒差で、アンカーの高橋選手へ繋ぎました。アンカーの高橋選手は、レース中盤でトップの秋田北鷹高校を抜き、そのままゴール。女子リレー8連覇を成し遂げました。
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