(38)「雪国の小京都」飯山市とお香
先月、飯山雪国大学の教養講座「アジアのお香:熱帯雨林と文化」に参加しました!講座では、香料の種類、西方と東方の香料の違い、日本の香道文化、日本によく使われている香料の産地と採集方法などが紹介されました。
香料は、古くからいろいろな場面で使われています。アラビア半島などで産出される没薬(ミルラ)と乳香(フランキンセンス)は香料や薬に使用され、古代エジプトや教会では神に捧げるお香として焚かれていました。一方、東南アジアの熱帯雨林でしか採れない沈香は鎮静効果や浄化効果があるといわれており、古くから中国や日本の宗教的な儀式や瞑想、漢方薬などに使われました。
カナダやアメリカの先住民も昔からお香を使いました。お香は主に儀式や祝福の場に使い、先住民はお香の煙が人や場所、道具の負のエネルギーを払うことができ、浄化性質があると信じています。お香の種類は、セージ、スギ、スイートグラスなど、地元の植物があげられます。
飯山市は飯山仏壇の生産地であり、お線香などの仏教文化は昔から住民の生活に浸透しています。今回の講座をきっかけに、日本文化の1つであるお香のことをもっと知りたいと思いました。
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