高森町商工会には「地域の産業を元気にする」という目標があります。会員である事業者の経営を安定させ収益を上げることで、働く社員の給料が上がり、家族の暮らしが安定して豊かになる。そんな企業を一社でも多く作ろうというのが高森町商工会の目指す姿です。
5年ほど前、南信州地域振興局の局長から「下伊那地域の新たな魅力をつくりませんか」という話が持ち上がり、高森町の商工会青年部に声を掛けました。それ以前から、彼らは毎週のように集っては、酒を酌み交わしながら町づくりについて語り合い、現状を打破していこうと考える熱いエネルギーがあったからです。その時出たアイディアは思うように進まなかったものの、それを皮切りに海に面していない長野県でチョウザメを飼育しようと立ち上がる有志が現れました。本業と並行し、時には寝ずに新事業に熱中する彼らに「大丈夫なの」と声を掛けることもあるけれど「楽しいからやりたいんです」と笑顔が返ってくる。まだハードルは高いけれど「こんな世界を作りたい」というビジョンを明確に持ち、行動につなげている彼らの姿は頼もしいですし、商工会としても全力で応援していきたいですね。
時代が変化する中で、会社が安定して収益を上げるためには現状維持だけでは厳しく、新しいものへの挑戦、あるいは仕事の改善などに積極的に突っ込んでいく必要があります。他力本願で「何とかしてくれ」ではなく、自分で何かしたいという強い思いを持っている方こそ、ぜひ商工会へ相談に来てほしいなと思います。
※詳しくは、本紙に掲載の二次元コードを読み取ってご覧ください。
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