〔特集〕輝け!未来ー令和5年度はたちの集いー(1)

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令和6年1月3日(水)、「令和5年度高森町はたちの集い」が開催されました。会場である高森中学校には今年度、二十歳の対象者115人が集い、同窓生や恩師との再会を喜び合う明るい声が響きました。
令和4年の民法改正により、成年年齢は18歳へと引き下げられましたが「18歳だとまだ高校生で懐かしみがない」「大学受験のタイミングで参加が困難になってしまう」などの理由から、高森町では「成人式」から「はたちの集い」へと名称を変更し、二十歳の方を対象とした式典を開催しています。
昭和32年度、高森町として第1回の成人式を行って以来、参加者有志による実行委員会がアトラクションの企画や記念品の選定、当日の進行など運営に携わっています。今年度も実行委員会の企画による「ビンゴ大会」や「クラス懇談」が行われ、大いに盛り上がりました。今回は、二十歳の皆さんの代表として、実行委員の4人にインタビューを実施。近況や今後の夢、これからの高森町に望むことなどそれぞれの思いを聞きました。

・宮嶋駿介さん　山吹出身
はたちの集い実行委員会として、11月半ばから4人で準備を進めてきました。私を含め、地元から離れている人が多く、zoomやLINEを通じてさまざまなことを決定していくのは大変でしたが「みんなが楽しめて記憶に残るような式にしたい」とメンバーで力を合わせて取り組んできました。
私は現在、作業療法士になるという夢を叶えるため、岐阜県の平成医療短期大学に通っています。高校では建築を学んでいましたが、卒業を前に改めて進路を考えた際、救急救命士として働く父や、福祉の仕事に携わっている祖母の姿から医療・介護分野に興味を持つようになり、作業療法士になるという新たな夢が生まれました。学校は3年制で、現在は2年生。2年の前期で座学が終わり、残りの1年半は実習が中心となります。これまでは、実習といっても見学するだけでしたが、今後は実践的な業務が始まるため、気を引き締めつつも楽しみにしています。
進学を機に初めて親元を離れたこともあり、1年生の頃は家族のわいわいした雰囲気が恋しくて頻繁に実家へ帰省していました。高森町の魅力は自然が豊かなところ。今住んでいる岐阜県にも、もちろん自然はあるのですが、より近くで自然の良さを感じられるところが大きな魅力だと思います。「これからの高森町に望むこと」と聞かれると難しいのですが、この素晴らしい自然を生かして、自然と触れ合ったり楽しめるようなスポットや施設ができたらより一層、魅力が伝わるのではないかと考えています。
進学した時から、いずれは地元に帰って働きたいと考えており、卒業後は長野県での就職を目指します。患者さんの心に寄り添い、その言葉にしっかりと耳を傾けながら、楽しいリハビリを提供できる作業療法士となり、地域の医療に貢献したいと考えています。

・中平朱星さん　山吹出身
高校を卒業後、介護福祉士を目指して飯田短期大学へ進学しました。今も実家で家族と暮らしながら、車で通学しています。もともと地元が好きで、高森から出る気持ちは全くありませんでした。高校卒業を目前に「人の助けになる仕事に就けたらいいな」と考えていた際に、同じ敷地内の家に住んでいる祖父母が「将来は施設に入らずこの家で過ごしたい」と話しているのを耳にして「介護の仕事に就けば、大好きな祖父母はもちろん、誰かの役に立つことができるし、飯田短期大学なら地元を離れなくていいし、最高!」と結びついた形です。春からは松川町の社会福祉法人に就職が決まっており、今は介護福祉士の国家試験合格を目指して勉強に励む毎日です。
10月に誕生日を迎え、二十歳になりましたが、それほど気合を入れることなく(笑)さらっと二十歳になったな…という感じでした。ただ、以前からずっと「お酒が飲みたい」と思っていたので、家で父と初めてお酒を飲んだ際に「これが大人だー」としみじみ感じましたね。今後、叶えたい夢はバイクに乗ること!自動車の免許を取りに行った際、教習所でバイクに乗っている人を見て「カッコいい」と思ったのがきっかけです。就職したら中型か大型の免許を取ってバイクで職場に通いたいなと今から楽しみにしています。
高森町にもMEGAドン・キホーテなどの商業施設ができたり、サッカー場の新設計画もあり若者が集まる場所は増えていますが、おじいちゃん、おばあちゃんの行ける場所が少ないことが残念です。高齢者の方も、同年代の人に久しぶりに会えたら良い刺激になるし、外に出るきっかけにもなると思います。「八十代のつどい」みたいな企画や、高齢者の方が集まれる場所がもっと増えたら、高森町がすべての人にとって楽しいまちになるのではと考えています。