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〔特集〕今と未来をつなぐ暮らしの中のSDGs(エスディージーズ)(2)

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長野県高森町

◇捨てたらごみ直せば宝物に
持ち込まれるおもちゃは、電車やラジコン、動くぬいぐるみ、現代のIC化されたおもちゃまで実にさまざま。まずは分解し、故障の原因を見つけるところから始めます。それぞれの得意分野もあるため、互いに情報をやりとりしながらチームで作業を進めることも。「どうしたら直るか」と懸命に考え、時に協力しながら修理に取り組みます。
「ぬいぐるみ系のおもちゃは布を切らないと中を確認できない。修理の後は縫い直すんだけどこれが一番大変でね。ここからは女房の出番。なんだかんだ言いつつも、協力してくれるからありがたいよ」と話してくれたのは近藤定男さん。それだけ懸命に修理に取り組む背景には、自分たちが子どもだったころの〝郷愁〞もあると話します。「昔はおもちゃなんてそれほど多く持てなかったから、ひとつひとつが宝物だった。だから、調子が悪くなったら分解して直したりね。今は、おもちゃでも家電でも『壊れたら新しいものを買った方が安い』と使い捨ての文化が当たり前になりつつあるけれど、子どものうちは壊れたらできるだけ直して使うとか、そういう気持ちに触れる機会があればいいなと思うよ」。
おもちゃが壊れてしまうのは、そのおもちゃでたくさん遊んだことの証です。大切なものを、必要なら直して長く使うという習慣を、おもちゃを通じて知ってもらうこと。それが「おもちゃの修理屋さん」の活動の根幹であり、メンバーの皆さんの優しさが地球への優しさにもつながっています。愛着のあるおもちゃ、捨ててしまう前にまずは相談してみませんか?

◆修理代は無料
開催場所・日時:
・高森町子育て拠点施設あったかてらす
第3土曜 午前10時~11時30分受付終了
・かざこし子どもの森公園 なかまの館
第2・4土曜 午前10時~11時30分受付終了
※部品代が必要な場合は別途(100円~500円程度)かかる場合もあります
※すべてのおもちゃが必ず直るわけではありませんのでご了承ください

■利用した方の声
O・Aさん(喬木村)
今日は、息子が大好きな汽車のおもちゃを修理してもらいました。以前、かざこし子どもの森公園へ遊びにいった際に「おもちゃの修理屋さん」の存在を知り、一度おもちゃを直していただいたことがあったんです。普段から、あったかてらすにはよく遊びに来ていたのですが、ここでも同じ活動をされていると知り、今回は2回目の依頼になります。
直していただいたおもちゃを受け取る際の息子の笑顔を見ると、親としてもうれしいですね。おもちゃが壊れてしまったとき、捨ててしまうのは簡単ですし、新しいものも買えば手に入りますが、できる限り長く使って欲しいなという気持ちもあって。自分が好きなものや愛着のあるものを大切にするという気持ちを、子どもなりに少しでも感じてくれたらいいなと願っています。

■長年使っていくうちに味が出てきています
壬生 照玄 町長
35年前、大学1年生の夏休みに比叡山延暦寺へ修行に行くときに買った数珠です。同時期に2つ買って、交互に使っていますが使っていくうちに糸が切れてしまうので、修理しながら使っています。梅の木で作られたものですが、使っていくうちに経年変化して味が出てきています。

■子どもたちとの思い出がつまっています
高森町スポーツ少年団卓球指導者
あったかてらす所長
帯刀 昇さん
36年前、高森中の教員として卓球部の顧問をしていた頃に買ったラケットです。当時、ツブ高というラバーを使う選手が出てきた頃で、それを貼って生徒と特訓した思い出があって。面もボロボロ、持ち手も変形してしまったけれどラバーを貼り替えながら3年前までスポ少でも使ってきた大切な品です。



使われなくなった学校の制服や柔道着など主に学校で使う学用品を集めて、必要としている方へ無償で譲渡します。学用品のほかにも子どもの礼服などを取り扱っています。

食品ロス削減のため、家庭で食べきれない食品やおすそ分けしたい食品を集めて無償で譲渡しています。お米やレトルト食品などを取り扱っていて、高森町内のファミリーマートでも預けることができます。

開催場所・問い合わせ先:高森町ボランティアセンター
高森町吉田481-1(あさぎりの郷併設)
【電話】34-3001

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