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ほっとジオなひとときを

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青森県むつ市

■季節のジオだより(Vol.3)シラネアオイ
桜の季節も終わり、下北も新緑の季節を迎えました。
青々とした木々が生命の力強さを教えてくれるこの季節。今回はそんな季節に華麗に咲く、「シラネアオイ」という花をご紹介します。

日本固有種で淡い紫色の花びらを持つ「シラネアオイ」は栃木県の日光白根山に多く自生し、咲く様子がタチアオイという花に似ていたことから、シラネアオイ(白根葵)と名付けられたそうです。また、「山芙蓉(やまふよう)」や「春芙蓉(はるふよう)」とも呼ばれることもあります。
しかし、近年は自生する場所が減少しているなどの理由から、栃木県や宮城県などでレッドリストの指定を受けるなど、とても貴重な花であることでも知られています。

そんな貴重な花であるシラネアオイですが、下北の身近な場所で見ることができるのを知っていますか?その場所とは…釜臥山スキー場。なかなか冬以外に行く機会が無いスキー場ですが、登山道としても人気の高い場所です。
釜臥山スキー場では、南斜面で春の陽の光を浴びて育つシラネアオイが見られます。登山愛好家さんたちによると、国内でもこんなに多く群生している場所は珍しいとのことです。

シラネアオイの淡い紫色と青々とした草木、そして青い海と長く伸びる芦崎。
この時期だからこそ楽しめる風景です。
シラネアオイは先ほども述べたようにとても貴重な花です。もし見かけた際は、決して採取したりせずに、写真を撮って思い出に残し、シラネアオイの成長を見守ってくださいね。

■今月のジオ図鑑
シラネアオイ
(キンポウゲ科シラネアオイ属)
※シラネアオイ科で分類される場合もあります
~point!~
・日本固有種で高さ20cm~50cmの多年草
・花の大きさは5cmほど
・近年は自生する場所が減少傾向に
・見つけたときは決して採取したりせず、写真に撮るなどして思い出に残しましょう

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