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【特集】ミライツクル~むつ下北未来創生キャンパス祭(1)

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青森県むつ市

この地に高等教育機関が開学され4年。
その世代の「マインド」が徐々に広がりつつある。

青森大学むつキャンパスと青森明の星短期大学下北キャンパスの学生が一緒となりデザインした「おしまこ流し踊り」の浴衣を発表したのは記憶に新しい。

今回は、そんな学生にスポットをあて、「むつ下北未来創生キャンパス祭」開催に向けた活動をご紹介。
10月29日にむつ下北未来創生キャンパス・下北文化会館で開催のキャンパス祭は今年で2回目。
盛況した初開催の勢いそのまま、むつ市の若者がむつ下北のために、

「ミライをツクル。」

■ミライを描かせる
むつ下北未来創生キャンパス祭
実行委員長 山本奏真さん

「やった!」

今年、むつ下北未来創生キャンパス祭の実行委員長である山本奏真(やまもとそうま)さんは実行委員長の就任時の心境を端的かつ明快に答えてくれた。これから挑戦することへの期待と情熱を握りしめ、拳を突き上げる、あのポーズをここでするかの如(ごと)く、強く、力強く。

山本さんは生まれも育ちも大間町。大学進学は開学初年の青森大学むつキャンパスを選んだ。いまも大間町からキャンパスに通い、勉学に励む。昨年は実行委員としてではなくスタッフとして前日準備や当日の開催を支えた。
「遠目から実行委員の方々を見ていたんです。とても楽しそうに見えたと同時にやりがいがありそうだと感じたんです」
その思いを胸に抱き、季節を重ねていたある日のこと、山本さんの人柄を知るキャンパス祭に携わっていた周囲の友人らからの後押しもあり、実行委員長に就任した。
多くの人と関わり、何かを企画したり、打合せをすることが好きと語る笑顔の山本さん。
「自分のやりたかったことを任せてもらうことができて、素直に嬉しいです」
今年度のキャンパス祭実行委員会の始動は6月中旬。まだ3カ月ほどしか経過していないが、打合せなど忙しい日々が続く。予算の調整に始まり、ゲストの日程調整、スタッフ間との調整など多岐に渡る調整が山本さんに待ち受ける。社会人さながらの張り詰めた空気での打合せでは、そのスケジュールや規模に想像を膨らませる。全ては来場者に楽しんでもらうため。
―キャンパス祭に、どんなマインドを取り入れたいか―
問いに対する答えを熟考するように間をおいて、姿勢を正し実行委員長は答える。
「タイトルに未来創生とあるように、スタッフや市民の皆さんが「こういうミライになるんだろうな。」と描けるキャンパス祭にしたいです」

その目は、強く輝いている。

■1.4カフェ×キャンパス祭
川嶋真実(かわしままみ)さん(青森大学むつキャンパス2年)、小向瑠菜(こむかいるな)さん(青森大学むつキャンパス2年)、竹林亜優(たけばやしあゆ)さん(青森明の星短期大学下北キャンパス2年)。3人とも、むつ下北未来創生キャンパス祭実行委員。

暑さも少し和らぎ、秋の様相が垣間見えた9月のある日。
実行副委員長の川嶋真実さん、竹林亜優さん、委員の小向瑠菜さんの3人はキャンパス祭のコラボ企画として「ハンドカットフライズ」というポテトフライと、「クラッシュ」というドリンクを限定発売するため、横浜町にあるキッチンカー型のカフェ「(イチヨン)カフェ」へ向かった。

◇青春のフレーバー
少し緊張しているかのように、瑠菜さんが伝えた。
「ハンドカットフライズにレモン系ハーブがいいかなと思います」
続けて真実さんも言う。
「あと、クラッシュにサツマイモはどうでしょう」

―ハンドカットフライズにローズマリーを使用しているので、レモン系ハーブは合うと思います―
―サツマイモも良いですね。美味しそう―
店主の優しい答えを受け、眩しいほどにみな笑みがこぼれた。このコラボ自体を提案したのは瑠菜さんだった。
―レモン系ハーブを選んだのはどうしてですか―と質問した。瑠菜さんは、にこっとして答えた。
「レモン系ハーブはポテトフライに合う味だと調べて美味しそうですし、来場された皆さんにも人気が出そうで…。あと、青春っぽくて」
―青春っぽくて―
高校時代はコロナ禍で、青春らしい青春もできなかった世代ゆえか、とても印象に残った。
真実さんと瑠菜さんは、昨年から委員としてキャンパス祭開催に携わり、亜優さんは初参加。3人とも、むつ市出身だ。
真実さんは「昨年間近で委員長や副委員長を見てきて、とても大変そうだと感じた」と今年の副委員長としての重責を感じている。それは亜優さんも瑠菜さんも同じようであった。
―キャンパス祭に、どんなマインドを取り入れたいか―
その答えは3人同じ。
「市民の皆さんも楽しんでもらえる。スタッフも楽しめるものにしたい」
驚いたのと同時に、3人の実行委員長も含め全スタッフに青春というかけがえのない「今」を、全力で駆け抜けてほしいと切に願った。
ハンドカットフライズは限定100食、クラッシュは限定80食の予定で今後試作を重ねていく。もちろんカフェとのアポイントメントは自分たちで。
レモン系ハーブであるレモンバームは「長寿のハーブ」。キャンパス祭をはじめ、この先ミライ、どんな「マインド」をむつ市にツクリもたらしてくれるのか期待してやまない。

市民のみなさんもスタッフのみんなも楽しめる、そんなキャンパス祭にしたいです。

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