【みんなのひろば】ほっとジオなひとときを

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■季節のジオだより(Vol.4)ゼンテイカ
この頃は少し運動したりすると軽く汗ばむような気候になりました。下北にもだんだんと夏の足音が近づいてきているみたいですね。
今回はそんな夏の日射しのように明るく、鮮やかな「ゼンテイカ」という花をご紹介します。

一般的に「ニッコウキスゲ」とも呼ばれることも多い「ゼンテイカ」は下北では6月～7月頃に見頃を迎える花です。
草原や湿原を代表する花の1つで、日本の本州などでは高原などで見られますが、下北では海岸近くで咲いている様子を見ることができます。

下北の中では、特に尻屋崎や津鼻崎で咲いている様子がよく見られ、群生する様子は、鮮やかな山吹色の絨毯が敷かれているような、そんな美しさがあります。

そんな鮮やかに咲く「ゼンテイカ」ですが、実はこの花は「一日花」といって、朝に咲いて夕方にはしぼんでしまうという特徴があります。何日も同じ場所に咲いているように見えることもありますが、それは1つの株に数個のつぼみが付いていて、それぞれが1日ずつ咲いているからなんだそうです。

その日出会えたその「ゼンテイカ」は別の日には会うことができません。そんな一期一会の儚さも魅力の1つなのかもしれませんね。

夏を迎える時期に開花する「ゼンテイカ」。そんなゼンテイカの花言葉の1つは「晴れた日の喜び」。これから太陽の光が降り注ぐ季節。皆さんも、晴れた日を喜びながら鮮やかに咲く、ゼンテイカたちに会いに行ってみてはいかがですか?

■今月のジオ図鑑
ゼンテイカ
(ススキノキ科ワスレグサ属)

～point!～
・高さ40cm～80cmの多年草
・花の大きさは7cmほど
・朝に咲いて夕方にしぼんでしまう「一日花」
・津鼻崎では柱状節理とゼンテイカの共演が見られます