■Brand New Colors
今月号では、新春スペシャル。令和5年4月に就任した山本知也むつ市長と、令和5年10月に就任した冨岡幸夫むつ市議会議長との対談をお届け。就任後間もないお二人が今までのむつ市を振り返りながら、今後の「色」、展望を伺う。
■冨岡幸夫
生年月日:昭和26年9月9日 72歳
昭和45年3月 青森県立田名部高等学校卒業
昭和49年3月 関東学院大学土木工学科卒業
平成7年10月16日~ むつ市議会議員(7期目)
令和5年10月30日~ 現職
■山本知也
生年月日:昭和58年2月19日 40歳
平成13年3月 青森県立田名部高等学校卒業
平成17年3月 法政大学経営学部経営学科卒業
平成18年4月~平成30年11月 むつ市役所
平成31年4月7日~令和5年3月6日 青森県議会議員
令和5年4月23日~ 現職
■子ども達への支援拡大の「初年度」~市民目線の議会へ
市長:議長、あけましておめでとうございます。
議長:あけましておめでとうございます。2023年は、共に就任1年目ということで、どんな1年でしたか?
市長:はい、5年、10年先の未来への道しるべとして、宮下宗一郎前市長から繋いできた「未来への架け橋予算」の事業として、18歳までの子ども医療費の無償化、0歳児クラスおむつ無償化、中学校部活動のクラブ化「むつ☆かつ」など滞りなく事業展開をすることができたのがひとつの振り返りとしてあります。
また、市長に就任してからは、すぐさま、スマイル・トークリレー「FLAT」の実施で多くの市民の皆さまと直接対話をすることで多くのご意見やご要望をいただきました。市長就任後は直ちに物価高騰対策に取り組みましたし、今年はむつ市では観測史上1番暑い夏となりましたので、公共施設にクーリングシェルターを開設するとともに、市内小中学校に冷房を設置することを決定するなど、新しい事業にも取り組めた年だったと思います。
更にこれも前市長から引き継いだむつ市にとって大きな政策ですが、11月にはシンガポールにも伺い、これからのむつ市と世界を繋げられました。この1年を題してみますと「繋げた」1年でした。冨岡議長はどんな1年でしたか?
議長:ここのところ、もっぱらメディアでも話題の大谷翔平選手が昨年、日本人として初のMLBアメリカンリーグにおいてホームラン王となったのは、我々日本人にとって明るい希望となり、新しい時代を切り開きましたが、ここむつ市にとっても新しい時代が開きました。
それは、宮下宗一郎前市長の、青森県新知事就任です。そして、それに伴い、今の市長である山本知也市長が就任され、むつ市の未来への架け橋を託されました。青森県・むつ下北地域は、この若い2人に牽引されていく、地域づくりをしていくのだろうと、大変喜ばしいことだと感じています。
市長:宮下宗一郎前市長の青森県知事就任は、私もさることながら、市民の皆さまにも印象深いことだったと思います。
議長:加えて、むつ市に関する事業として印象深かったこととして、昨年、元日の話題になりますが、ある地方紙の一面にむつ市の話題が掲載されました。それは、斗南岡地区に建設されているトマト農場をきっかけにカーボンマイナスを目指す構想についての記事でした。
むつ市ではカーボンマイナスを目指し、建設材料にならない木質チップを使用したバイオマスボイラーで農作物の発育に活かし、それで育った収益の一部を植樹費用に還元するといったサイクルを構築することによって、新たなスマート農業がスタートすることになりました。
先進となるこの農場は現在建設中で、今年、操業の運びになるということで、大変嬉しく、今からワクワクしていて、ぜひ上手くいってほしいなと思っています。市長も嬉しかったことなどありましたか?
市長:そうですね。議長がおっしゃった株式会社寅福さんのトマト農場については、スマート農業というものは日本国内、世界にあると思いますが、この構想は世界にはないビジネスモデルですので、世界にむつ市を発信できるという点で非常に嬉しいトピックスですが、私から嬉しいこととして挙げさせていただくと、地域の皆さんが大事にしてきた祭りが通常開催できたことです。新型コロナウイルス感染症の影響で3年間という長い間、我慢を強いられてきましたが、大湊ネブタ、脇野沢八幡宮例大祭や田名部神社例大祭、川内八幡宮例大祭、大畑八幡宮例大祭など多くの祭りで市民の皆さんの3年間の我慢をようやく解放できた1年だったなと。どの祭りも素晴らしく、笑顔がまた戻ってきて本当に嬉しいです。
議長:おっしゃるとおり。この笑顔が今年も、ずっと絶えないように、と願いたいものです。
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