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【特集】新たな歴史へ むつ市合併20周年新春特別対談

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青森県むつ市

平成17年3月14日、川内町、大畑町、脇野沢村がむつ市に編入合併し「新むつ市」が誕生しました。令和7年3月14日には、「新むつ市」誕生から20周年を迎えます。今月の特集では、この節目を記念して山本市長と冨岡市議会議長に対談いただくとともに、写真で合併から20年の「新むつ市」のあゆみを振り返ります。

■平成17年合併当時のむつ市
市長:議長、明けましておめでとうございます。新春対談ということですが、むつ市は今年3月で合併から20年を迎えます。今日は、年表も用意しましたので、2人でこの20年を振り返ってみたいと思います。

議長:市長明けましておめでとうございます。20周年感慨深いですね。今日はよろしくお願いします。

市長:合併した平成17年当時、どのような様子だったんですか?

議長:当時、私は市議会議員として、杉山市長が立ち上げた合併に関する審議会に携わっていました。下北郡内の8市町村と横浜町がそれに加わっていましたが、合併に至るまで非常に苦労した記憶があります。それぞれの市町村が財政的なことであるとか商圏的なことを含め将来への思いがあって、もちろん合併に加わらなかったところもありますし、本当に様々なことが絡み合い合併に至ったと、今振り返っています。

市長:合併当時「マンモス議会」と話題になっていたことが印象に残っていますが、当時議会はどのような様子でしたか?

議長:新市が誕生し、市議選が行なわれるまでの2年間は議員数65名、新しいむつ市をより良いものにしようと議会は夜の8時、9時までということが多かったですね。自分たちの思いを一生懸命話す町村の議員の方々が多く、新しいものを作っていくためにはどうすれば良いかという議論をしているわけですから、とにかく必死にやるという感じでした。

■合併から20年を振り返って
市長:合併してから20年の中で、平成21年に本庁舎が移転したことは大きな出来事の一つでしたが、当時の思い出などありますか?

議長:庁舎移転に関しては当時波乱に満ちた議論が交わされていました。私も元々は反対派だったんです。

市長:え!そうだったんですか!

議長:はい。庁舎移転に関しては費用面などから多数の議員が反対していました。宮下順一郎市長が市議会議員当時に大分県杵築(きつき)市で、大型スーパーを改修した事例を視察したことがきっかけとなったのですが、寄附をいただいたり様々な協力をいただいて完成したという経緯があったんです。光熱費が莫大にかかるんじゃないかなど議会としてはすごくもめたことが思い出されますが、結果としてこのワンフロアで市民に寄り添った良い庁舎となって良かったなと思います。

市長:それと、平成25年に市民歌も新しくなりましたね。

議長:私も選定委員の一人でした。以前の市民歌も良い曲だと思いますが、新しい市民歌は垢抜けたポップな印象になりましたよね。お昼の時報でおなじみですが、曲の雰囲気ががらっと変わりましたので市民の方も驚いたのではないかなと思います。

市長:平成26年には宮下宗一郎市長が誕生して、広報が一気に変わりました。YouTubeやSNSで発信に力を入れるようになりましたね。広報むつもリニューアルして、より親しみやすくなったと思います。今後もっとわかりやすく伝わる広報にしていきたいですね。
そして、平成28年下北ジオパーク誕生です。認定されて大変嬉しかったですが、ここまでの成長を遂げるとは思いませんでしたね。
市民の方だけではなく下北全体への浸透がここ10年でできるようになってきたので、ここから、世界へと続いていきたいです。

■20年で変わったむつ市の財政状況
市長:合併してからのむつ市の財政状況を振り返ってみると、平成16年度決算の「差引き22億2千755万円の財源不足」という、この数字には衝撃を受けます。改めて考えてみても、22億円の財源不足での財政運営は相当な苦労がありましたよね。

議長:予算を組めないということが何年も続いたんです。企業局から4億円借りるとかそういう時代だったんですよ。それが議会にかかるんです。今では考えられない状況でした。

市長:平成22年度決算で黒字を達成し、令和5年度の決算では約6億1千264万円の黒字です。厳しい状況は続きますがその中でもこれまで以上に選択と集中を徹底し、将来に向けて持続可能な財政運営を目指していきたいですね。

■むつ市が歩む新しい歴史へ
市長:21年目、また新しい歩みがはじまりますね。

議長:新年への思いとして、まずは災害がなく、市民の皆さんが平和で平穏な毎日を過ごせるようになれば良いなと思います。リサイクル燃料貯蔵事業が走り出したことで、新たな1ページが開かれたのかなと感じていますし、このことで市民生活が好転し地域の産業が動き出す年になれば良いなと思っています。
それから、市民の皆さんから医療への期待が高まっていることをひしひしと感じていますので、むつ総合病院新病棟建設、弘前大学医学部附属病院とのオンライン診療開始ということも含め、医療機関の体制が確固たるものになっていけば良いなと思います。

市長:私の新年の抱負としては、「歩み続ける」ということをモットーにしています。
振り返ってみると、これまでも着実に歩みを進めてきた20年でしたが、近年やはり全国的に災害の多さを感じますし、防災とデジタルに力を入れていきたいです。防災食育センターが4月にスタートして、防災情報を配信するアプリも始まっていくことで、より身近にデジタルツールを活用しながら防災力を高めていく、そんな年にしたいなと思います。
次の20年に向けてこれからもたくさん新しいことが起こり、変わることはあると思います。市民の皆さまのご理解とご協力のもとで、一緒に歩み続ける年にしたいなと思います。

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