令和5年3月の町議会定例会において、令和5年度当初予算が可決されましたので、その内容について紹介します。
今後も持続可能な財政基盤を確保していくため、経常経費の見直しによる節減合理化に努め、町に今必要な施策を確実に実施できるよう、施策の選択と集中による予算配分の重点化を行い、限られた財源の有効活用を図りました。
■一般会計予算総額 64億7,857万円
▽歳入
▽歳出(性質別)
▽歳出(目的別)
歳出(性質別)では、三戸中央病院への繰出金などが含まれる補助費などが15億4,106万円となっており、全体の23.8%を占めています。また、子どもや障がいのある人の医療費などが含まれる扶助費が8億1,639万円となっており、全体の12.6%を占めています。
歳出(目的別)では、教育費が5億3,358万円で三戸高等学校魅力化事業や三戸小学校創立150周年記念事業により、前年度と比べて2,347万円の増額となっています。
■町民一人あたりの支出は…710,800円
住民基本台帳人口(令和5年3月末)9,114人
▽民生費 176,600円
子どもから高齢者、障がいのある人たちの福祉のために
▽公債費 79,800円
建設事業などを行う際に借り入れた町債の元金と利子の償還金
▽農林水産業費 35,300円
農業の支援や振興、土地改良のために
▽総務費 131,400円
広報や財産管理、企画、地域振興、選挙、交通安全対策などのために
▽教育費 60,400円
学校教育や生涯教育、保健体育のために
▽消防・商工費など 47,300円
消防活動や商工業振興、その他災害復旧事業のために
▽衛生費 121,500円
保健衛生や環境衛生、ごみ処理などのために
▽土木費 58,500円
道路建設や維持補修、町営住宅の管理などのために
■各会計予算規模
・一般会計
町の行政運営の基本的な経費が計上される会計。民生費、公債費など、目的別に13の区分で構成されています。
・特別会計
特定の歳入をもって特定の歳出に充てるよう、一般会計とは区別して経理するための会計。三戸町では、国民健康保険や下水道など、全部で6つの特別会計を設けています。
・三戸中央病院
三戸中央病院は地方公営企業法の一部適用となっており、企業会計方式をとっています。
一般会計予算は64億7,857万円で、防災行政無線更新事業の終了による普通建設事業費の減少などにより、前年度と比べて1億4,422万円の減額となりました。
介護保険特別会計は17億6,337万円で、保険給付費などの減少により、前年度と比べて2,710万円の減額となりました。
簡易水道事業特別会計予算は8,947万円で、蛇沼地区簡易水道設備更新事業などによる簡易水道管理費の増加により、前年度と比べて1,936万円の増額となりました。
■各会計町債残高の見込み
一般会計、三戸中央病院会計および下水道会計は、町債償還額が町債発行額を上回っているため、残高の減少が見込まれます。
簡易水道会計は、蛇沼地区簡易水道設備更新事業のために発行する町債により、残高の増加が見込まれます。
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