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ホップ生産復活を目指し駆け抜けた3年間 地域おこし協力隊員 米澤雅貴さんが卒業しました!

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青森県三戸町

◆ホップ生産復活ミッション
米澤 雅貴(よねざわまさき)さん

「自分で一からモノを作る。自分が作ったもので事業を行うことができるのが、やりがいです」と語るのは、ホップ生産復活ミッションの地域おこし協力隊員として、令和3年11月に着任した米澤雅貴さん。三戸町のビール用ホップの生産は、平成30年に後継者不足の影響で途絶えました。そのホップの生産の復活を目指し奮闘した米澤さんは、令和6年10月31日をもって地域おこし協力隊員の任期満了を迎えました。

▽三戸町、ホップとの出会い
米澤さんは弘前市の出身で、これまで、絵画修復士やIT関係の会社員、中小企業診断士として個人事業を行っていました。
令和元年、青森県にUターンを考えていたところ、東京都内の移住イベントで三戸町のブースを見つけました。そこで、三戸町の状況を知った米澤さんは「地元青森県でホップを作れることに興味がわいた」といい、地域おこし協力隊に応募しました。

▽ホップ復活の兆し
着任後、ホップ栽培の準備を進め、令和4年5月、初めて苗を植え、9月に約12kgのホップを収穫することに成功し、ホップ復活の大きな一歩を踏み出しました。今では約175kgのホップが収穫できるほどになりました。
「田子町でホップ農家を営む田沼義行さん(広報紙左下写真・右)がホップ栽培の指導をしてくれました。最初は地域外から来た自分に対して、距離感を感じていましたが、地域の伝統や技術を丁寧に教えてくれ、時間と共に信頼関係が築かれました。特に、一緒に収穫を行った際の達成感は得難いものでした」と、師匠との思い出に米澤さんは目を細めました。

▽実を結ぶ
令和4年3月10日に香料メーカー小川香料(株)(東京都)と連携して、ホップの試験栽培を行うなか、初めて収穫したホップの一部を使って、クラフトビールメーカー(株)羽後麦酒(秋田県)の協力のもと試作品「興(おこし)」を醸造。町関係者からは「飲みやすい」と好評を得ました。また、清水屋旅館(南部町)と協力してホップと三戸産リンゴで作ったゴーゼビールの試作にもこぎ着けるなど、米澤さんの努力の成果が実を結びはじめました。

▽挑戦また挑戦
ホップ栽培とクラフトビール製造を営む事業の立ち上げの準備を進めている米澤さん。退任後も三戸町のホップ農家として、持続的なホップ栽培に取り組んでいきます。「小さいながらもホップ農家として営農が見込める地盤が形成できました」と3年間を振り返り、続けて「観光客が交流できる醸造所の設立を目指したい」と力を込める米澤さんの目には、ホップ生産復活のその後のビジョンが映っているようです。

※詳しくは広報紙7ページをご覧ください。

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