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【Think with ぷーま!】荒馬を支えているのは誰?

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青森県今別町

地域プロジェクトマネージャー
周布 祐馬

こんにちは、地域プロジェクトマネージャーの『ぷーま』こと周布祐馬です。今年ついに4年ぶりに荒馬まつりがコロナ前と同様の規模で開催されました!20年以上荒馬に関わってきた私にとっては、「まつりの再開」=「(本来の)荒馬の復活」でもあり、とても感慨深いものでした。皆さんはどのように感じたでしょうか?

■多くの人々が何らかの形で支える荒馬
皆さんご存知の通りまつりにおける荒馬は、主に合同運行と各保存会の自由運行で構成され、町外から多くの参加者や観光客がやって来る町の一大イベントです。これまで私は荒馬まつりの参加者の一人として関わって来ましたが、今回初めて受け入れる側として関わりました。
自分が受け入れる側になってみて、改めて感じたのはとても多くの人々が荒馬を、そしてまつりを支えているということです。荒馬保存会の方々はもちろん、まつり会場の準備・運営に当たった役場職員、期間中宿泊や飲食を提供した事業者の方々の活躍ぶりを肌で感じることができました。そして同時に荒馬の運行やまつり会場に足を運んで楽しんでいる町内外の人々も欠かすことのできないまつりの『盛り上げ役』であることに気がつきました。
荒馬を支えているのは誰か?この問いに対して今の私は「荒馬に関わる町内外の全ての人です」と自信を持って答えます。

■『受け入れる側』の大変さを実感
先ほどから私は『受け入れる側』と書いています。何を『受け入れる』のかと言われれば、それは町外からの荒馬参加者です。町外から参加するには当然宿泊が伴います。さらに初めての参加者には町で過ごすための様々な案内も必要です。
まつりの期間はこれらの方々が数少ない町の宿泊施設に殺到するのです。私が昨年から管理に携わっている海峡の家ほろづきも同様です。施設には定員もあるのでそれを超える予約は受けることはできませんが、わざわざ「荒馬に参加したい!」とはるばる足を運ぼうとしてくださる方々を無下に扱うことはできません。近隣の宿泊施設を紹介するなど何とかしてこちらに来られるよう出来る限りの働きかけをしていました。
事前のやり取りから町を離れるまで(離れた後も忘れ物の発送がありましたが笑)、一人一人に丁寧に対応するのは大変骨の折れる役割でした。
たった一年〝受け入れ側〟になっただけですが、来年同じことができるかと問われても気持ちよく「はい」とは言えないほど、とても大変な思いをしました。これらを毎年毎年繰り返し対応してくださっていた方がおられたことを考えると本当に頭が下がります。ありがとうございます。

■荒馬を後世に受け継ぐために
荒馬は町の皆さんが代々受け継いできた世界に誇る文化だと思います。しかし担い手が減っている今、これまでと同じやり方をしていたのでは、まつりの開催はもとより荒馬の継承すらも危ぶまれます。担い手が減っていく環境下でも荒馬を、そしてまつりを持続させていくためには何をすればいいのか考え、バトンを次の世代に渡すことは今を生きる私たちの責務だと考えています。
先述の通り、荒馬は町内外の多くの方々によって支えられています。しかし一方で町内の一部の人に多くの負担が集まってしまっていることも事実です。このことにもしっかり目をむけ、時間はかかるかもしれませんが、荒馬を支える人々が力を合わせて荒馬を受け継いでいける具体的な仕組みを考え実行していきたいと思います。

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