昭和30年に今別村と一本木村が合併して現在の今別町となるまでに様々な出来事があり、それらは歴史・文化として語り継がれてきました。上磯地域の歴史と史実を研究し、過去・現在・未来を考えることを目的とした郷土の歴史愛好家達による団体である「いまべつを語り継ぐ会」をご紹介します。
■上磯地域の歴史を語り継ぐ仲間達
地域住民の歴史に対する熱意によって誕生したいまべつを語り継ぐ会は、今別町のほか、外ヶ浜町の三廏地区と平舘地区、青森市、大間町にメンバーがおり、総勢24名が所属しています。
設立から8年がたった現在、毎月の歴史講座や郷土研究総合誌「上磯の文化」発行といった歴史を後世に伝える活動を精力的に行っています。今別町の伝統芸能である荒馬についての歴史はもちろん、交易・産業、信仰など様々な分野の歴史・文化を探究しています。また、探究する時代も中世から近代まで幅広いものとなっています。過去には、大開城跡へ実際に足を運んで現地調査をしたこともあるそうです。大学や学識経験者とのつながりもあり、大学のゼミナールにも引けを取らない、知識の集まる団体となっています。
■歴史講座で知識を深める
10月に行われた歴史講座は「地方自治歴史散歩」と題して、小山内豊彦氏による講義が行われました。当時の官制・官職を現代にあてはめたり、時事的な話題も織り交ぜたりしながらの歴史解説を参加者の皆さんは興味深く聞いていらっしゃいました。笑い声や「なるほど」「へ~!」という相づちも聞こえる楽しい講座となっていました。講座終盤の質問タイムでは多くの質問が飛び交い、皆さん学びを深めることができた様子でした。
■「知る楽しさ」をこれからも
会の設立から精力的に活動してきた皆さんですが、探究心に陰りが全く見えません。「まだまだ知らないことだらけ。なんでも聞けたら楽しいと思う!」「上磯地域の現代史を研究している先生から生きた話を聞きたい。」などこれからの活動について前向きな熱い想いを教えていただきました。上磯地域の歴史・文化を語り継ぎ、地域が元気になるように活動を続ける、いまべつを語り継ぐ会の皆さんでした。
歴史講座開催日時・場所:開催の前月に発行される広報のお知らせコーナーにて告知しています。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>