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【Think with ぷーま!】限界集落ってなんだろう?

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青森県今別町

地域プロジェクトマネージャー
周布 祐馬

こんにちは、地域プロジェクトマネージャーの『ぷーま』こと周布祐馬です。今回は近年しばしば耳にする「限界集落」という言葉について考えてみたいと思います。

■限界集落とは?
限界集落ってそもそもどういうことなのか、まずは辞書で調べてみました。
「限界集落とは地域人口の50%以上が65歳以上の集落」だそうです。そしてこの言葉は実は1988年から提唱されているそうです。全然『近年』じゃなかったですね笑。
ちょっと待ってください!少し前の調査では今別は人口の57%が65歳以上だそうです。ということは、今別は町全体が限界集落ってことになりますね。ちなみに今別町と同じように町全体が限界集落という自治体は、2020年時点で全国に60自治体あったそうです。

■限界集落の「限界」って何が「限界」なの?
では何が「限界」になった集落なのでしょうか。こちらも調べてみました。
限界集落とは「住民自治、生活道路の管理、冠婚葬祭など共同体としての機能が衰え、共同体として存続するための限界を迎えている地域のこと。」だそうです。いかがですか?今別町も「限界」なのでしょうか?
確かに冠婚葬祭が簡素化されたり、町内会の運営が大変だったりしていることは、僕もよく耳にしますが完全に無くなったわけではありません。多くの人々の「つづけたい」「残したい」という意思で、町内各所で活動が続けられています。
確かに人口の数字を見れば「限界」なのかもしれません。しかし今別町で暮らしている僕の肌感覚では、「限界」と感じることはあまり無いのですが、みなさんはいかがでしょうか?

■あきらめなければ「限界」なんて無い!
僕は真の意味で「限界」になるのは様々な物事を「あきらめた」時だと思っています。例えば町内会の活動を「あきらめた」とき。荒馬を「あきらめた」ときなどです。それらの「あきらめた」が集まった時、はじめて真の「限界」が訪れるのだと思います。
逆に捉えれば、町に住む人々が幸せに暮らしていけるように、お互いに協力し合っている限り「限界」は来ないと思っています。
僕は思います。むしろ人と人とのつながりが無い「[非]限界集落」よりも、そこに暮らす人々が助け合って幸せに生きている「限界集落」の方が、よっぽど住んでいて楽しいし、ずっと住んで行きたい。と。
そう考えると近い将来「限界集落」で暮らしていることを羨ましいと思う人が出てくるかもしれません。
もっとも、「限界集落」の生活に憧れて大勢引っ越してきてしまったら、そこは「限界集落」じゃなくなってしまいますが…。

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