地域プロジェクトマネージャー
周布 祐馬
こんにちは、地域プロジェクトマネージャーの『ぷーま』こと周布祐馬です。
今回は、この度はじめた新企画「さきっちょおしゃべりカフェ」についてお話ししたいと思います。
■さきっちょおしゃべりカフェって?
さきっちょおしゃべりカフェとは、(1)美味しい飲み物やスイーツを片手に(2)この地域の旬な話題について(3)みんなで学び(4)お互いの考えや想いを知る場です。
この企画は、以前から私のもとに届いていた「本当に仲の良い人以外としゃべる機会が少ない」「他の人の考えを聞きたい」という声を受け、『そういった場が少ないなら新しく作ろう』と始めた企画です。カフェとありますが残念ながらお店ではありません。
■第1回のテーマは『荒馬のこれから』
荒馬は町にとって誇るべき伝統文化の一つです。そしてありがたいことに、私も以前より大川平荒馬保存会に加えていただき、その継承に携わらせてもらっていますが内情は大変です。みなさんも春まつりや秋まつりなど様々なイベントの際に荒馬を目にすると思いますが、まず毎回のメンバー集めが大変!そもそも保存会の人数が減っていることに加え、多くのメンバーがイベントで他の役目を持っていて荒馬出演のためにその役目を調整する必要が出てきたりしています。そんな状況の中、いかに荒馬を継承していくか。この問いについてみんなで考えたかったので第1回目はこのテーマを選びました。
今回は初回にも関わらず、町内外の中学生から70代まで総勢16名の方々と一緒に学び、考え、そして考えを共有することができました。なお『学び』の時間には、毎回その道を極めている先生をお呼びしようと考えており、今回は、先日岩手県奥州市で千年続いた黒石寺蘇民祭の終幕にも立ち会った一般社団法人マツリズム代表の大原学さんにお越しいただき、「祭を次代へとつないでいくために」というテーマでご講演いただきました。
その後、大原さんからの『学び』を踏まえて、一人ひとり「伝統を将来に残していくためにできることは?」など自由に考え、何人かが発表、そしてその発表内容をもとに話し合いを行いました。参加した皆さんからは、荒馬を観光資源としてさらに活用するにはどうするか?という新たな挑戦に関するアイデアをはじめ、技術伝承の難しさ、自身の幼い頃の思い出など様々な意見・想いを参加の皆さん同士で共有してもらうことができました。
■答えがないことを受け入れつつ、前にすすもう!
この言葉は、大原さんのお話の中で私が最も共感した部分です。
大原さんは芸能を継続するためには、(1)引力を高めること(2)仲間を増やすことこの2つが必要だと言われていました。
(1)引力を高めるとは、なぜ荒馬を残したいのかや荒馬のどこが素晴らしいかなどを言語化できるようにすることです。動画を活用することも効果的かもしれません。
(2)仲間を増やすとは、荒馬に関わる人を増やすこと。新しい人が関われるように意識的に関わりしろを作る。そして関わってくれた人を逃さない。なおこれを実行するには何か仕組みが必要になるかもしれません。
そして(1)(2)に共通して言えることは、携わる人々(=私たち)が一番楽しんでいる人であること!これに尽きます。
確かに私も20年前に今別に関わり始めた頃、保存会の皆さんが全力で荒馬期間を楽しんでいた姿が脳裏に焼き付いています。楽しそうにしている人々がそこにいたからこそ、私もそこに関わりたいという思いが芽生えました。荒馬の引力を高める、そして仲間を増やすためには、まずはするべきことは、私たちが楽しむことだと思います。
第1回目のさきっちょおしゃべりカフェはこのような感じで開催されました。これからも様々なテーマで開催していきたいと思います。皆さん案内を見かけたら、ぜひ参加申込してくださいね!
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