今別町長
阿部 義治
町民の皆様へ謹んで新年のご挨拶を申し上げます。皆様におかれましては、希望に満ちた新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年は、町民各位には町政各般にわたり深いご理解とご協力を賜りましたこと、心から感謝申し上げます。本年も町民の皆様一人ひとりの声に耳を傾けながら町政運営に注力してまいります。
さて、昨年を振り返りますと、まず第1に、令和4年8月の大雨災害から運休中のJR津軽線についてですが、昨年5月23日開催の「第3回津軽線沿線市町村長会議」において、鉄路復旧を断念することとし、今後の自動車交通転換に向けた協議に参加することを表明したことであります。
その対応として、10月23日JR東日本盛岡支社と10月29日にJR東日本本社へ「自動車交通について」、「鉄道施設等について」、「認定NPO法人の設立について」、「地域貢献について」と大きく四つの項目について要望したところであります。
私は鉄路が廃止になっても、今よりも快適な交通体系を目指し、自動車交通対策等に取り組んでおります。
また、いまだ先の見えない原油高騰や物価の高止りは、町民の皆様の生活、町の基幹産業であります農業や水産業などにも多大な影響を与え、今もなお、不安を抱えていることと思います。
町としては物価高騰対策等を最重要課題として、各種対策に取り組んでまいりました。
昨年1月1日に発生しました「令和6年能登半島地震」では、半島における地震の被害がいかに大きかったかを痛感し、同じ半島地域の当町として、防災に対する意識がより一層高まり、今後も各種災害には、迅速かつ的確な対応力が求められるものと改めて認識したところです。
この様な事案を踏まえ、昨年11月に、本州の同じ半島の町、さらには半島突端の町同志で災害時に相互応援するための協定書を静岡県松崎町と取り交わしました。
次に第2青函トンネル構想実現に向けた推進会議ですが、青函トンネルが開通してから35年が経過しました。今別町の歴史の中で、最も活気があった時期が、青函トンネル工事が行われていた昭和50年代でした。私たちは青函トンネルに対する強い想いを持っています。
推進会議では一昨年に続き、昨年10月に青森市のホテルを会場に、180名の皆さんに参加いただき、特別講演会を開催し、県内外への機運醸成を図りました。
さて、皆さん今年の干支は巳年で、さらには60年に一度巡ってくる「乙巳(きのとみ)」であります。乙巳の年は新しいものが生まれ、成長していく年と言われています。
今年は、今別町の行政の道筋や方向性を定め、将来を見据えて持続可能なまちづくりに向けた「第6次今別町総合計画」の初年度を迎えます。また、少子高齢化と同時に進む人口減少は年々拍車がかかり、合わせて子どもや働き手の大幅な減少といった深刻な状況が続いておりますが、新しい計画のもと、産業・教育・福祉・医療に加え、物価高騰対策など町政課題の解決に向けて幅広い政策の取り組みを進めてまいります。
また、今年3月には今別町が「町制施行70周年」を迎え節目の年であります。昭和30年の町制施行から現在に至るまで、多くの今別町らしさが生まれ育ちました。歴史を振り返りますと、それぞれの時代において、この地を愛する先人たちのたゆまぬ努力が実を結び、礎を築くことで現在の今別町に繋がっていると改めて実感いたしました。
その歴史と文化に感謝しつつ、今別町に関わる全ての皆様が70周年の喜びを分かち合い、未来への前進を約束する大切な瞬間を皆様と共に迎えたいと思います。
結びに新しい年が町民の皆様にとって希望に満ちた素晴らしい一年となりますことを心からご祈念申し上げまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。
今別町議会議長
本郷 良克
年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
町民の皆さまにおかれましては、清々しい新年をお迎えになられたことと心よりお慶び申し上げ、今年一年災害もなく平穏で有意義な年になりますことをお祈り申し上げます。
昨年を振り返りますと、1月1日の能登半島地震、9月に奥能登豪雨災害が発生しました。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。
地理的に似たような津軽半島に暮らす私たちも、同じような災害がいつ起こるかわかりません。昨年11月には、今別町と静岡県松崎町において大規模な災害等が発生し、被災した町が単独で十分な応急措置ができないとき、役場職員の派遣や必要な物資の提供、さらに被災者を一時的に受け入れるなどの相互応援協定を締結しました。日頃から防災意識を高め、災害に備えることがとても大事であると考えます。
さて一次産業に目を向けますと、青森県の米は作況指数が103で「やや良」これは全国で最も高く、一等米比率も93.5%で2020年と並んで最も高く価格も高値で推移していると聞いており、農家の皆さんの苦労が報われたものと思います。
一方、漁業関係者は、下がり続ける漁獲量に苦慮しています。特にここ数年イカの不漁が顕著で、水揚げが伸びないことが原因となっているのではないでしょうか。
今年は巳年です。ヘビは昔から再生や永遠の象徴とされ、皮を脱ぎ捨て新たな姿に生まれ変わるのが印象的です。町議会は昨年3月に改選がありました。新たなメンバーで新しい挑戦や変化に、より一層前向きに取り組んでまいります。
令和7年度は「第6次今別町総合計画」の最初の年であります。町の将来を見据えた基本計画ですので、しっかりと議論しあいながら町政を進めてまいります。
引き続き、格別のご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。
結びに、町民の皆様方のご健勝とご多幸を心よりご祈念申し上げ、年頭のごあいさつといたします。
■今別町議会
※詳細は本紙PDF版3ページをご覧ください。
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