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自治体の皆さまへ

〔連載〕知ることからはじめよう、LGBTQ+(エル・ジー・ティー・キュー・プラス)

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青森県八戸市 クリエイティブ・コモンズ

◆多様な性のあり方について考える 02

多様な性のあり方について市ホームページでも情報を発信しています。

性的マイノリティの人たちは普段どんなことを感じているのでしょうか。
青森県在住・出身の当事者の人たちにインタビューしてみました。

◇地域で暮らす中で感じていること・感じたことを教えてください
・職場で言われる「まだ結婚しないの?」「化粧して女らしくしたら?」などの言葉。放っておいてください。興味がないんです。
・「それはまだ素敵な人と出会っていないからだよ」って笑顔のあなたに、私のありのままが否定されていく。
・信頼している人にしか、カミングアウト※していない。周囲にいつバレるかと思うと、怖い。
・パートナーシップ制度は、結婚とは違う。結婚と同等の権利がほしい。男女の夫婦と同じように、愛する人と生きたい。
・LGBTQ+という言葉が浸透しても、隣にはいないことになっている気がする。
・「恋をしない人間なんてこの世に存在しない」と言われる。恋をしない私を否定する言葉に、いつも息が苦しくなる。
・思いもよらないところで、親戚に自分が当事者だとバレたが、その後も変わりなく接してくれてホッとした。
・心無い言葉に落ち込んでいたとき、アライ※の友達が自分よりも憤慨してくれた。泣きそうなくらい嬉しかった。
・パートナーと一緒に子育てをしている。この子が、自分と自分の家族を誇れるように、誰もが自分と相手とを大切に思える未来を手渡したい。
・地縁血縁が強く世間が狭いので、自分が打ち明けていない人まで事情を知っていて、勝手に話を広められていた。
・当事者だと知られたら、自分だけでなく家族まで嫌がらせにあうのではと不安だ。
・ニュースのコメント欄には誤解や差別があふれていて、これが現実なんだと思ってしまう。身近なアライの人たちの声をもっと聞きたい。
・この街が好きだ。この街は故郷だ。ここで自分を生きていきたい。その願いは、わがままなのかな。
(県内を中心に性の多様性を知ってもらう活動を行っているサークル「スクランブルエッグ」を通じてインタビュー)

◇一人一人の当事者が、それぞれの思いや経験を抱えながら地域で共に暮らしています。
この機会に、誰もが自分らしく生きられる地域社会について考えてみませんか?

※カミングアウトとアウティング
自分の性のあり方について、自分の意思で誰かに打ち明けることをカミングアウトと言います。
一方、誰かの性のあり方について本人の同意なく第三者に暴露することをアウティングと言います。

※アライ(Ally)
性的マイノリティの非当事者で、多様な性のあり方を理解し、応援・支援をしている人、または支援したいと思う人のことを指します。

次回は3月号に掲載!

問合せ:市民連携推進課
【電話】43-9217

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