◆第61回「発掘レポート-松ヶ崎遺跡-」
今回は、是川遺跡から東に2kmほど離れたところにある、松ヶ崎遺跡の発掘調査を紹介します。
松ヶ崎遺跡は新井田川と松館川にはさまれた高台にある遺跡で、縄文時代中期(約5,900年~4,300年前)を中心とする大きなムラがあったことがわかっています。
現在発掘調査を進めている場所からは、70もの竪穴建物跡がみつかりました。竪穴建物が何棟も重なり合っているところもあり、同じ場所に繰り返し建物がつくられたと考えられます。
また、火事などで焼失したとみられる建物跡もみつかっています。
このほかに、縄文土器などの遺物を含む土が約30mの広さで積み上げられた「盛土遺構(もりどいこう)」があることがわかりました。
盛土遺構からは、縄文時代中期の土器がたくさん出土しており、土器のほかに土偶や石棒、動物の骨などもみつかっています。土器は厚手でずっしりとした大きなものが多いです。
松ヶ崎遺跡の発掘調査については、今後現地説明会を計画しています(10月ごろ予定)。
縄文土器がいっぱいだるん!
次回は1月号に掲載!
問合せ:是川縄文館
【電話】38-9511
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