現在、八戸市では、約500人の民生委員・児童委員の皆さんが、ご自身の住んでいる町内で活動しています。
民生委員は「地域の身近な相談役」とも呼ばれていますが、具体的にどのような活動をしているのか分からないという人も多いのではないでしょうか。今回は、民生委員について理解を深めていただくため、大館地区の見晴台町内で活動中の工藤純子(くどうじゅんこ)さんからお話を伺いました。
◆どんな活動をしていますか?
見晴台町内は、50年くらい前に当時の若い世代が住み始めた住宅街ですので、最近は町内の皆さんも年齢を重ね、高齢世帯が多くなってきています。
その中でも、一人暮らしの人や心配ごとのある世帯が、地域で孤立しないよう、見守り訪問をしています。訪問時には、お体具合や生活上の困りごとのほか、趣味の話など他愛のないお話をさせていただくことも多いですが、対象世帯が多いため、一人一人は長くお話しできないのが残念です。
家に閉じこもりがちな人には、公民館で開催している高齢者サロンや介護予防教室へお誘いしたり、専門的なサポートが必要な人には、地域の高齢者支援センターへ相談するよう案内したりしています。
◆民生委員になったきっかけは?
親の付き添いで地区の敬老会に参加した際、当時の民生委員さんと知り合ったのがきっかけで、民生委員の役割や活動について詳しく聞くことができました。
定年退職してから時間にゆとりができた中で、以前から「地域のために役立ちたい!」という想いがあったので、快く引き受けました。
◆民生委員をやってみてよかったことは?
当初は「陰ながら自分が皆さんをサポートしている」という気持ちがありましたが、町内には元気で意欲的な人が多く、見守り訪問や行事で顔を合わせると、逆に私がパワーをもらっていることに気が付きました。さまざまな活動を通じて、自分も含め地域の皆さんが、将来にわたって末永く安心・安全に暮らすことができる街になるよう、そのお手伝いをできるのが民生委員だと思います。
自分自身も「少しでも地域のために役立っているのかなぁ」と実感することが多いので、民生委員を引き受けてよかった、と感じています。
◇町内からの声
一人暮らしは心細いですが、工藤さんのような気にかけてくれる民生委員さんが近所にいることが、心の支えになっていて、とても感謝しています。
◆主な活動
民生委員・児童委員は、厚生労働大臣から委嘱される無報酬のボランティア(活動費の支給あり)で、地域に暮らす「福祉に関する身近な相談相手」です。
行政など専門機関への「つなぎ役」として、相談内容に応じて必要な支援を受けられるように、サポートします。
工藤さんのように、民生委員として地域のために活動してみたい、また、福祉に関する困りごとでお近くの民生委員を知りたい場合は、福祉政策課までお問い合わせください。
問合せ:福祉政策課
【電話】43-9258
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