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自治体の皆さまへ

町政ここが聞きたい 議会だより(1)

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青森県大鰐町

■12月定例町議会 一般質問
・秋田谷和文議員
・竹内富士子議員
・三浦道広議員
・藤田賀津彦議員
・髙橋浩二議員
・山谷博子議員
・前田一裕議員
7名登壇

◆秋田谷和文議員
(1)町は町民の相談を受ける際、「個人のプライバシー」への配慮は万全か
(2)町立大鰐診療所について

(問)(1)
(一)山田町政において「プライバシーの保護」は如何に位置づけられ、職員にはどのように浸透させているか。
(二)個人のプライバシーにかかわる相談に対し、いかなる形態で相談に応じているか。万全の配慮が講じられた形で応対が為されているのか。現状の説明を求めたい。
(三)前述の懸念を避けるため、職員も含めたほかの第三者へ相談内容が漏れないように、更には、相談の事実すら極力、秘匿しうるように、きちんとした部屋を設けるべきではないか。

(答)(1)(町長)
(一)「大鰐町特定個人情報等の取扱いに関する管理規程」において、特定個人情報等の適正な取扱いについて規定しており、職員に対しては、様々な研修に参加させることで、特定個人情報等の取扱いについて理解を深め、その保護に関する意識の高揚を図っている。
(二)現在、役場庁舎内には、各種会議等に対応するための会議室が四室あるが、相談専用の個室はない。
来庁者からプライバシーに関わるような相談があったときの相談場所としては、各課の一部を間仕切りなどで区切ったスペースを利用し、プライバシーに配慮している。
(三)現庁舎ではスペース的に設置が難しいため、間仕切りなどで区切ったスペースや、相談内容に応じて空き会議室を活用するなどの対応をしている。今後も、相談者のプライバシーへの配慮に充分注意しながら、対応していく。

(問)(2)
(一)開所以来一箇月半もの間、道標たる看板は、既に存在しない「町立大鰐病院」のままであった。開所と同時に新名称を掲げ、関係者一同「町民の生命、健康を守らん」との意気込みを示すのがあるべき姿だと思う。何故、このような事態になったのか、ご説明を願いたい。
(二)これから厳冬期を迎え、積雪凍結という過酷な現実に直面する。通所者の通行の安全は確保されるのか。
・冬期に限らず、そもそも車は建物の入り口まで行けるのか。また、駐車場は何処か。
・凍結、積雪時の急勾配の坂道を通行する歩行者、特に老人、車イスに対する配慮は如何になっているか。
・県道から診療所までの道順は、誘導の矢印もなく初めての来所者には、不親切に感じるとの声を聞く。診療所をとりまく外的環境が「明瞭さを欠く」「不親切」との指摘をどう受けとめるか。
(三)「診療所整備基本構想及び基本計画」の中に、新施設における職員配置計画がある。職員配置に関しスリム化を図るとあるが、十月一日の開所時点でどのような人員配置がなされたのか。各部門の人員の開所前後の数字を示してほしい。

(答)(2)(町長)
(一)診療所開所に看板設置が間に合わなかった理由として、看板設置工事額が高額であったことから、構造やデザインについて再検討する必要性が生じ、看板設置業者と協議を重ね、新構造及び新デザインとしたことにより日数を要したもの。
また、看板の設置場所に関しても、診療所整備事業の全体が完了していない状況を踏まえ、残工事への影響等を新たに考慮する時間が必要となったことから、設置時期に遅れが生じたもの。
町民及び診療所を受診された患者様へ混乱を招いた事態については、この場をお借りしてお詫びする。
(二)診療所は旧大鰐病院の駐車場に建設したことから、解体工事中の駐車場確保には大変苦慮している。診療所整備事業計画の駐車場は、病院の解体跡地に約四十台分を確保することとしている。また、浸水災害対策として、診療所の基礎を嵩上げしたことにより勾配が生じているが、解体後には町道の付け替えを考えており、全体を嵩上げすることで勾配は緩和されると認識している。現在の状況においては、利用者の皆さんに大変ご不便をお掛けし、申し訳なく思っている。町立大鰐診療所においては、旧病院施設のようなポーチ内への車両進入及び入口への車付けは、歩行者の安全確保のため、構造上できないものと思っている。
今後の診療所整備事業においての外構工事で、診療所正面玄関前のポーチに車を直接横付けできるような整備計画としており、これにより、足の不自由な方や高齢者、車いすの方々については、駐車場から歩くことなく、診療所入口付近での一時的な停車により、比較的近い距離で診療所建物へアクセスすることが可能であると認識している。
現在の駐車場については、蔵館大通りからの診療所入口付近に約十台、診療所駐輪場横へ七台、内二台分が身障者用、診療所から福祉センターへの町道沿いに約十台駐車可能となっている。さらに、臨時駐車場として診療所施設の町道を挟んだ向かい側にある個人所有の土地を借用し、臨時駐車場として約三十台分を確保している。
歩行者に対する配慮について、現在整備されている駐車場と町道の繋ぎ目は、診療所施設内への浸水災害対策として基礎地盤の嵩上げを行ったことから、勾配がついている状況である。冬期間においては、当該勾配部分の凍結により転倒する恐れがあることから、滑り転倒防止の対応策を早急に講じる。
診療所までの誘導について、旧病院施設の陰となり、また、仮囲いの設置に伴い診療所が見えない状況から、特に初めてお越しになる方には、配慮が足りなかったと思っている。そのため、解体工事施工業者と協議し、診療所を案内する表示物及び誘導する矢印表示物を設置した。
(三)診療所の開所日である令和五年十月一日時点においての各部門の人員配置は次のとおり。
医師五名。看護師二十六名。准看護師一名。看護助手二名。薬剤師一名。検査技師三名。放射線技師二名。理学療法士一名。管理栄養士一名。事務職員八名の、合計五十名。
これらの人員配置については、いずれの部門においても、九月の病院業務から翌月の十月一日の診療所開所時では変わりはない。診療所整備基本構想及び基本計画における職員配置については、類似団体の人員配置を参考として計画したもの。
現在の職員配置数と計画計上値を比べると、医師が二名の減、看護師が二名の増、准看護師が一名の増、検査技師が二名の増、放射線技師が一名の増、事務職員が三名の増、合計で七名の増となっている。
今後、人事異動や退職者不補充による人員削減を計画的に実施する必要があると認識している。一方で、当該基本構想及び基本計画については、令和元年十二月に策定したものだが、その後発生した新型コロナウイルス感染症の世界的感染拡大下においては、医療体制の逼迫や看護師の確保、また、感染症対策に係る諸対応に一定の人員確保が必要な状況である。
現在、新型コロナウイルス感染症は感染症分類上も第五類へと移行となっているが、新たな感染症等への迅速な対応をとるためには、引き続き、一定数の人員確保は必要であると考えるので、ご理解をいただきたい。

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