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町政ここが聞きたい 議会だより 6月 定例町議会 一般質問(3)

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青森県大鰐町

◆山谷博子議員
(1)弘南鉄道大鰐線運行にかかわる課題への取り組みと進捗状況について
(2)大鰐町の健康増進と短命に関する取り組みについて

問:(1)先般三月定例会で質問をさせていただいたが、その後の経営改善や修繕に向けた取り組みや費用対効果など、今現在の運行存続にかかわる進捗状況について現状を伺う。

答:(1)(町長)
先般の三月定例会以降の弘南鉄道の動向として、本年四月に弘南鉄道中長期計画の一部が改訂された。
その中では、昨年度の国の改善指示を受け、緊急性の高い箇所から修繕するための経費の見直しや、外部人材の活用による職員の教育訓練及び講習会を実施し職員一人一人の技術力の向上を図るなど、さらなる経営改善に係る取組みなどが盛り込まれた。
また、昨年度、費用対効果について、沿線市町村と弘南鉄道で組織される利用促進部会が大鰐線旅客動態アンケート及びクロスセクター効果調査を実施した。
このアンケートでは、大鰐線の必要性について、「必要だと思う」という回答が沿線住民だと約八十四%、鉄道利用者だと約九十六%という結果となった。
次にクロスセクター効果調査について、これは仮に大鰐線が廃止となった場合、代替施策として現状と同等の送迎バスやタクシーを確保した場合の移動目的別の費用を算出したもの。
その結果は、沿線市町村が大鰐線を維持した場合の財政負担と比較し、分野別代替施策に係る費用が、最大で年間五千四百二十一万円多くなる見込みと算出された。
このクロスセクター効果等の結果を含め、今後も弘南鉄道の経営を注視するとともに、沿線市町村や関係者等と協議を進めていく。

問:(2)人口動態統計特殊報告において、市区町村別標準化死亡比が公開された。二〇一八年から二〇二二年の五年間の統計で、それによると全国千八百八十七の市区町村別死亡率が、青森県は全国でワースト六位。市区町村でみると、大鰐町は男性がワースト十六位、そして女性がワースト一位という結果であった。
大鰐町の場合、女性の死亡率がワースト一位の原因は、がんで亡くなった若い女性が多かったということであった。
女性の死亡率がワースト一位だったことに関して、人口比でみるので人口が少ない大鰐町の場合、一人・二人が亡くなったとしても死亡比は高くなるとのことだが、そのほかに要因は考えられないのか。また健康増進・短命から脱却するために、今後の町としての課題とその取り組みについて見解を伺う。

答:(2)(町長)
本町の女性の主要死因をみると、肝臓がんが最も多く、次いで胃がん、脳血管疾患、大腸がん、心疾患の順となっており、がんや生活習慣病によるものが多くなっている。
また、六十歳未満の女性に絞ってみても、がんが最も多くなっている。がんや生活習慣病を予防するためには、生活習慣の改善、がん検診や特定健康診査などによる早期発見・早期治療による重症化予防が重要。
本町においては、平成二十七年に「湯の郷おおわに健康長寿宣言」をし、全町民が自らの健康に関心を持ち、お互いに支え合いながら町全体で健康づくりに取り組むこととしている。
また、令和六年三月には、「健康おおわに21第3次」計画を策定し、生活習慣の改善、生活習慣病の発症・重症化予防の徹底、ライフステージや性別に応じた健康づくりの推進を基本方針とし、健康寿命の延伸と健康格差の縮小を図ることとしている。
今後も、引き続きにはなるが、がん検診、特定健康診査などの受診率の向上、減塩や野菜摂取量の増加、運動する習慣づくり、多量飲酒者と喫煙者の減少などに取り組んでいく。

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