◆藤田賀津彦議員
(1)町内商店街、観光施設活性化について
(2)ラグビー場の活用について
問:(1)町内商店街・観光施設が、現在の状況が続くのであれば衰退の一途に向かっていると強く感じる。町内の観光資源を活用し国内外のお客様誘客を本格的に考えるのであれば、飲食店舗・旅館民宿施設やタクシー業者・代行業者などの旅客運送業を増やしていくための施策が必要。
インバウンドの増加により、大都市・人気観光地ではオーバーツーリズムが発生し、国は地方への旅行分散を加速させようとしている。厳しい財政状況の中、観光誘客事業は即効性のある財源確保であると思う。近隣市町村から観光の町として認識されている当町は、今後の活性化対策案はあるのかどうか、また現状以上のことは考えていないのか伺う。
答:(1)(町長)
町内商店街や観光施設に賑わいがなくなっていることは、少子高齢化や人口減少、若者の大都市への流出が大きな要因であると考える。町は、昨年度に引き続き、パワーアップ推進事業を実施し、町内事業者が行う店舗の改修や新メニュー開発など経営の安定や事業継続の支援を行っている。
また、新規創業者の円滑な事業展開を支援する取組みとして、空き店舗等活用創業支援事業を行っており、今年度、既に一件申請があり駅前の空き店舗を改修し開業する予定となっている。
旅客運送業者を増やす取組みは、今年度、青森県で公共交通の閑散時間帯における移動手段確保のため、ライドシェアのモデル事業を実施することとしている。町としては、ライドシェアに関する国、県の今後の動向を注視しつつ、町の交通体系の充実を図っていく。
また、観光誘客のための今後の活性化対策は、現在、町が実施している事業を継続しながら、町の魅力アップに努め、さらには、商工会を含めた各種団体と連携し、新しい事業を展開していくことで、町の活性化につなげたいと考えている。
問:(2)唯一ラグビーの大会を当町で開催していた青森県高校ラグビー大会が、五年ほど前から青森市や南部地方で開催されるようになり、当町で開催されることがなくなった。当時高校の指導者から聞いた話では水捌けが悪く、整備が行き届いていない為、ケガが心配であるという声を聞いた。
現場を最近確認したが、水捌けの悪さを強く感じた。近年全くラグビー大会の開催が無く、今後も大会開催の予定がないただ芝生を刈っているラグビー場をいつまでこのままにしておくのか、夏場、かつては輝いていたスポーツ施設だが、なにも活用できないただ芝生を見る施設として放っておくのか、または助成金を活用し野外イベント会場・オートキャンプ場などへ転用し、収益を上げていくのと同時に、あじゃら高原の活性化と輝きを取り戻す事業を行ってはどうか。
答:(2)(町長)
ラグビー場の利用状況については、令和二年度以降、新型コロナウイルスの影響により、各大会などの中止から利用者の大幅な減少となっている。
議員仰せのとおり、以前は県高校ラグビー大会のサブ会場として利用されており、利用後は凹凸部分に良質な砂を補充するなど、次回利用時までグラウンドを制限しながら、養生してきた。
令和五年度の利用実績としては、二百六十三人であるが、コロナ以前と比較すると十分の一、三千人以上の減少となっている状況である。その原因としては、近年、本町の他に競技ができる場所が県内で数ヵ所あり、またグラウンド自体も「水捌けの悪さ」など経年劣化が影響していると考えている。今後のラグビー競技の需要動向について、関係機関と情報を共有しながら、新たな利活用方法も含めて、ラグビー場のあり方を検討していく。
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