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町政ここが聞きたい 議会だより 6月 定例町議会 一般質問(6)

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青森県大鰐町

◆前田一裕議員
(1)役場庁舎について
(2)ラスパイレス指数について
(3)交信攪乱剤「コンフューザーR」について

問:(1)庁舎建て替え予定が、先送りとなったが財政状況を考慮したときに令和何年ころから新たに動き出せるのか。

答:(1)(町長)
庁舎の建替えについては、昨年度、新庁舎建設検討委員会を設置し、基本構想・基本計画を策定した。しかしながら、予想を大きく上回る物価高騰等による建設費の急騰に直面したことから、町の財政事情を考慮し、建設時期の延期を決定したところである。
町は、かつて財政健全化団体に陥った際、固定資産税の引き上げ等の歳入確保策により住民への負担を求めたほか、普通建設事業の縮減や町職員の人件費の抑制等、歳出の削減にも全力で取り組んだ結果、平成二十六年に財政健全化団体から脱却した。町の方針としては、再び財政健全化団体に陥ることのないよう、持続可能な財政運営を行っていくことを基本に考えている。
今後も、人口減少を背景とした一般財源の減少が見込まれる中で、子育て支援の充実や高齢化等への対応のための社会保障関係費の増加や、物価高騰による工事費等の増加、高水準で推移する町債の償還などに対応していくため、依然として厳しい財政状況が続くことが見込まれる。
住民サービスの維持・向上を図りつつも、過度な将来負担を生じさせないため、既存事業の見直しや普通建設事業費の抑制、建設資金の積立などを検討し、適切な建設時期を判断していく。

問:(2)大鰐町の全国・県での状況はどの位置にあるのか。県平均になるには、年数はどれくらいか。

答:(2)(町長)
まず、公表されている最新のものとなる令和五年のラスパイレス指数だが、本町は九〇・三で、前回より〇・一ポイント上昇している。指定都市及び中核市を除く全国千六百五十九団体では、本町は下から二十七番目、県内では下から二番目の位置付けとなる。
ラスパイレス指数の県内三十町村の平均は九五・二で、本町との差は四・九ポイントとなっている。ラスパイレス指数が県平均となるまでの年数だが、職員の昇格や人事異動による平均給料月額の変動、国職員及び県内市町村職員の経験年数、階層の構成及び平均給料月額の推移を予測することが困難であるため、正確な見通しをお示しすることはできない。

問:(3)りんご防除に新たな対策として、交信錯乱剤が推奨された。りんご作付者に対する町の助成はどのように予定しているのか。

答:(3)(町長)
交信攪乱剤「コンフューザーR」は、温暖化や薬剤抵抗性によって、防除が困難となったモモシンクイガ等の害虫に対する防除薬剤。
当薬剤は通常の散布薬剤とは異なり、りんごの枝にチューブ状の薬剤を設置し、対象害虫の交尾を連続的に阻害することで、密度を低下させる効果がある。そのため、地域全体で広範囲に設置することが効果を高めるために必要な対策となる。
このことから、令和六年の青森県りんご病害虫防除暦の基準薬剤として採用され、県では、緊急的に購入費用の二分の一以内の助成を行っているところである。本町においては、県補助以外の農家負担分の四分の一を「大鰐町農林業生産資材等購入支援事業補助金」の対象経費として補助しているところである。
今後の病害虫防除の対応としては、関係機関と協力し、病害虫の発生源であるりんご放任園の対策をあわせて行い、より効果的な防除に繋げていく。

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