■-わが町の家計簿- 令和5年度平内町歳入歳出決算の状況について
◆一般会計全体
9月に開会された第3回町議会定例会で、令和5年度の一般会計と特別会計の決算審議を行い、全会計が「認定」されました。
一般会計の歳入は、77億1,717万6,912円(対前年度比8.8%の減)、歳出は74億8,214万3,513円(対前年度比9.8%の減)となり、2億3,503万3,399円が残額となりました。この残額から、繰越明許費(注1)のうち繰り越すべき財源3,578万9,000円を差し引き、さらに地方自治法および地方財政法の規定により1億1,000万円を財政調整基金(注2)に積み立て、残り8,924万4,399円を令和6年度へ繰り越しました。
令和5年度全体としては、町の貯金にあたる財政調整基金を取り崩したものの、単年度ベースでの実質収支は黒字となりました。今後もより一層の経費削減に努めるとともに、経常的な自主財源の確保を模索しながら、健全な財政運営と住民サービスの維持・向上に努めていきます。
(注1)歳出予算の経費のうち、その性質上または予算成立後の事由により、当該年度内に支出を終わらない見込みがあるものについて、予算の定めるところにより、翌年度に限り繰り越して使用することができるもの
(注2)災害対策の財源やその他緊急を要する事業の財源に充てるため、積み立てしたもの
01 一般会計 歳入
歳入については、地方交付税や国・県からの負担金や町債などのお金(依存財源)が約79.2%であるのに対し、皆さんが納めた町税や使用料など町が独自で調達するお金(自主財源)が約20.8%となりました。自主財源の割合が5年ぶりに2割を超え、財政構造の良化が図られているという見方ができますが、依然として依存財源の割合が高く財政基盤は脆弱であると言わざるを得ない状況であることから、安定的な財政運営のため、引き続き自主財源の確保に努める必要があります。
02 一般会計 歳出
歳出については、社会保障費や町有施設・インフラの老朽化など、やむを得ない経費の増があるものの、町の財政状況を鑑みながら、ソフト面では保育料等無償化や定住促進対策、予防接種の助成などの人口減少対策を継続し、ハード面では、新役場庁舎整備に係る用地造成(道路、水道管などの整備を含む)、社会体育施設の改修(照明LED化、トイレ洋式化、非常口ドア改修など)を実施しており、住みよいまちづくりに向けた積極的な取組を行っています。
※各数値については、表示単位未満を端数処理しているため、合計と内訳が一致しない場合があります。
◇町民1人当たりの歳入歳出の状況
※町民1人当たりの歳入歳出額については、人口9,948人(住民基本台帳の令和6年1月1日現在)で計算
◇令和5年度一般会計の主な歳出内訳
・生活路線バスおよびスクールバス運行委託料…1億5,972万円
・移住・定住促進対策事業…2,152万円
・役場庁舎整備事業…1億8,324万円
・物価高騰対策関連経費…3億3,569万円
・町民バス高齢者等無償化事業…1,307万円
・重度心身障害者医療費、介護・訓練等給付費…3億20万円
・保育所等施設型給付費等(保育料完全無償化)…4億3,238万円
・児童手当…9,357万円
・各種予防接種(コロナウイルスワクチンを除く)、検診および健康診査等委託料…5,491万円
・新型コロナウイルスワクチン接種対策事業…3,461万円
・乳幼児・子ども医療給付費…3,505万円
・ごみ処理関連業務委託料…3億4,791万円
・除排雪委託料…7,372万円
・道路改良・橋梁維持・水害地帯環境整備事業…1億6,295万円
・学校教育充実事業及び学校教育活動支援員配置事業…1,967万円
・社会体育施設改修事業…3,797万円
・長期債元利償還金…6億4,151万円
・特別会計繰出金…15億178万円
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