■町の経済を支える「ホタテガイ養殖」
令和5年の高水温による大量へい死の影響から生産量が大幅に減産となり、平内町漁業協同組合の全体水揚げ金額は、当初計画の約50パーセント減の42億4千万円になりました。
また、令和6年の稚貝は、親貝不足の割にはラーバ出現数が多く、付着数が平均よりも多く確保できましたが、海水温が高く推移し、へい死も確認されていることから、令和7年の水揚げへの影響が心配されます。
水温や潮流などがその年ごとに変化する中、安定生産を続けるために親貝確保や適正数量の管理など、関係団体・生産者と一体となって取り組んで参ります。
■農業の基幹作物「水稲」
小雪・小雨により田植え前から水不足が発生し、生育遅れが懸念されましたが、その後の降雨・好天に恵まれて生育が回復し、東北農政局発表の作況指数は103の「やや良」となりました。
コロナ禍からの外食回復やインバウンド効果などによる需要の高まり、また、生産コストの上昇への配慮から令和6年産米の買い取り価格が大きく跳ね上がり、農業所得の向上につながりました。
全国で異常気象が発生していることから、収穫量増加および高品質米の生産に向け、より一層関係機関と連携を強化して参ります。
■令和6年の主な事業など
・防災行政無線設備の機能強化(令和6~7年度)
・小豆沢橋の架替工事(令和5~8年度)
・白砂漁港越波対策工事
・平内町デマンド交通 運行開始(令和6年1月~)
・修学旅行・卒業アルバム代の全額補助開始
■令和7年の展望
・町制施行70周年
・役場新庁舎建設 実施設計
・防災備蓄センター建設
<この記事についてアンケートにご協力ください。>