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平川市男女共同参画情報誌「きあらひらかわ」NO.31

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青森県平川市

「きあらひらかわ」は今号から「広報ひらかわ」に年2回掲載します

■平川市男女共同参画情報誌「きあらひらかわ」とは
「きあら(chiara)」はイタリア語で「光り輝くもの」「よろこびをもたらすもの」を意味します。
輝く未来を見つめながら性別にかかわらず一人一人がお互いを認め、自分らしさを十分に生かせる平川市をめざしたいという願いを込めています。

市では、第4次男女共同参画推進プランにおいて「互いに認め、支えあう、だれもがきらめく平川市」を基本理念とし、性別・国籍などの違いにとらわれず、だれもがお互いを尊重しあい、いきいきと輝くことができる社会をめざしています。
そこで、今回の『きあらひらかわ』では、市内で働く外国人の方について皆さんに知ってもらう機会とするため、一例として、市の基幹産業である農業と密接に関わる「津軽みらい農業協同組合(以下、「JA津軽みらい」と記載。)」で働いている外国人の方々についてご紹介します。

■日本で働く外国人労働者
▽日本で働く外国人の方はどのくらいいますか?
厚生労働省が公表している『「外国人雇用状況」の届出状況まとめ』などによると、日本国内では約173万人、青森県内では3,861人が働いています。
また、国内で働く外国人の方は、年々増加傾向にあることもわかります。

厚生労働省『「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(本文)』(令和3年10月末現在)

▽なぜ、国内の外国人労働者は増えたのですか?
国内の外国人労働者の増加は、バブル景気による人材不足の深刻化をきっかけに始まりました。また、円高に伴う近隣アジア諸国との経済格差の広がりにより、労働移動のメリットが拡大したことも、外国人労働者が増加する要因になったとされています。
これにより、外国人労働者を受け入れる政策などの体制づくりが本格化していきました。平成2年に施行された「改正出入国管理法」で専門技術を持つ外国人の在留資格が整備され、平成5年「技能実習制度」の創設、平成24年「高度人材ポイント制」の導入など、さまざまな政策を経て、日本国内における外国人労働者の就労者数は徐々に増加しました。
平成31年には、不足する国内人材の補完を目的とした新たな在留資格制度が開始されたこともあり、外国人労働者の数は今後も増加していくことが見込まれています。

■JA津軽みらいで働く外国人労働者
▽外国人労働者は何人くらいいますか?
令和5年2月末現在、JA津軽みらい平賀管内(平賀中央・平賀東部・尾上東部・田舎館)では、20代から30代のベトナム人女性たちが、最大43人で働いています(JA津軽みらい全体では83人)。

▽主な仕事は何ですか?
外国人労働者の方々の主な仕事は選果されたリンゴを出荷用のダンボール箱などに丁寧に詰めていく作業です。
作業は1年を通して行われ、リンゴの収穫が始まる9月頃から翌年6月頃にかけてはリンゴの箱詰め、7月、8月はモモ、トマトなどの箱詰めのほか、コンテナ箱の洗浄などを行っています。

▽外国人労働者が働くことになった背景は何ですか?
多くのベトナム人労働者が働くことになった背景には、やはり、高齢化などによる人材不足の影響があります。
平川市の高齢化率(人口に占める65歳以上人口の割合)は、令和5年2月末現在、34%を超え、総人口の3人に1人が65歳以上の高齢者になっています。JA津軽みらいにおいても高齢化の影響は大きく、日本人の作業員が減少していく状況を受け、多くのベトナム人を雇用するようになったといいます。平賀管内の人数で見ると、令和2年は7人、令和3年は40人、令和4年は43人と、年々増加していることがわかります。一緒に働く日本人労働者の方にとっても、ベトナム人労働者の方々の存在は頼もしく、大きな力になっています。

▽ともに働く外国人労働者は大切なパートナー
今回ご紹介したJA津軽みらいだけではなく、市内のさまざまな場所で外国人の方が働いています。ともに働く外国人の方は、私たちの生活を支えてくれる大切なパートナーです。
・ベトナムは平均最低気温が20度を超える地域も多く、日本に比べると暖かい国です。
寒い冬場も、リンゴの品質維持のため暖房器具を使用できない環境のなか、しっかりと防寒し作業をしています。
ご協力:JA津軽みらい平賀青果センター(パッケージセンター)の皆さま

問合せ:生涯学習課社会教育係
【電話】55-5784

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