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平川市男女共同参画情報誌「きあらひらかわ」NO.32(1)

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青森県平川市

■平川市男女共同参画情報誌「きあらひらかわ」とは
「きあら(chiara)」はイタリア語で「光り輝くもの」「よろこびをもたらすもの」を意味します。
輝く未来を見つめながら性別にかかわらず一人一人がお互いを認め、自分らしさを十分に生かせる平川市をめざしたいという願いを込めています。

市では、第4次男女共同参画推進プランにおいて「互いに認め、支えあう、だれもがきらめく平川市」を基本理念とし、性別にとらわれることなく、だれもがお互いを尊重しあい、いきいきと輝くことができる社会をめざしています。今回の「きあらひらかわ」では、「男性はこうあるべき」「女性はこうあるべき」といった性別による固定的な役割分担意識などについてご紹介します。皆さんにとって身近な家庭、職場などでの男女共同参画について考えていただくきっかけとなれば幸いです。

■性別による固定的な役割分担意識とは?
・家事・育児は女性がやるべき
・子どもを産んだら女性は仕事を辞めるべき
・男性は家庭よりも仕事を優先するべき
「男性(女性)はこうあるべき」といった考え方を固定的性別役割分担意識といいます。このような考え方は、アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)によるものであると考えられます。特に性別に関する思い込みや偏見は社会や個人の中に根強くあり、さまざまな場面で悪影響を与えています。

■アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)って?
アンコンシャス・バイアスは、脳の機能の一つで、誰もが持っているものです。脳は、過去の経験・情報・知識などから瞬時に情報を処理し、物事を理解しようとします。アンコンシャス・バイアスが機能することで、素早い判断・行動が可能になります。つまり、アンコンシャス・バイアス自体は「良い」「悪い」というものではないのです。
一方で、その情報・知識が偏っていたり、思い込みによるものであったりしても、脳は瞬時に処理してしまうため、なかなか修正することができません。自分自身のアンコンシャス・バイアスに無自覚な場合、判断の単純化や決めつけといった悪影響を及ぼす可能性があります。

■固定的性別役割分担意識の影響は?
例えば、「男は仕事」「女は家庭」といった考え方は、高度経済成長期に性別役割分業が広まったことがきっかけとなっています。当時は、家庭の収入増と安定化により、多くの女性が専業主婦となっていました。
しかし、現代ではライフスタイルなどの変化によって性別にかかわらず働く人が増え、共働き世帯数は、高度経済成長期の2倍にもなっています。
働き方に限らずさまざまなことが多様化する中で、過去の経験などから生まれる固定的性別役割分担意識が家庭・地域・職場などの社会構造に影響を与え続けることは、個人の生きづらさにつながります。また、それらが次の世代へ受け継がれると、更に固定的性別役割分担意識が助長され、生きづらさの悪循環を生みだします。

■無意識の思い込みを見つけてみませんか?
自分も含め、だれもが無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)を持っていることを自覚し、考えることが大切です。「常識」「当たり前」と思っていた言動が自分以外のだれかの生きづらさにつながることもあります。
過去の経験などによって自分の中に根強くある無意識の思い込みに気づき考え方を変えることはとても難しいことですが、少しずつでも続けることで、お互いを尊重しあうことや、自分らしく生きることにつながっていきます。まずは、自分の中にある無意識の思い込みを見つけることから始めてみませんか?

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