このたび、11月17日をもちまして、5期20年にわたる田舎館村長の職を退任することにいたしました。この20年間、村民の皆様の御支援、御協力に心からお礼と感謝を申し上げます。
振り返りますと、昭和54年に村農業委員として就任して以来、約46年間にわたり、田舎館のむらづくりに力を注いでまいりました。生まれ育ったこの田舎館のむらづくりに、このように長く携わることができましたのは、この上ない幸せとともに誇りに思っています。
就任当時は、相次ぐ基金の取り崩し、基金条例の廃止等により、財政状況は非常に厳しいものでありましたが、今では各種基金の合計残高が34億円となり、更なる福祉の充実や公共施設整備に不可欠な財源を築くことができ、各種事業を遂行することができました。なかでも、光田寺コミュニティセンター・まえだやしき温泉「ほからっと」や中央公民館・村民体育館を建て替え、防災拠点を整備したとともに、村民の皆様が互いに交流を深める場を提供することができました。
また、就任以来、村が誇る田んぼアートも大きく飛躍を遂げたものと思います。平成23年度には「第15回ふるさとイベント大賞」で大賞を受賞したことをはじめ、その後も多くの賞をいただき、日本のみならず、国際的に注目を浴び、評価もされてきました。さらに、平成26年度に天皇皇后両陛下が田んぼアートをご見学されたことは、田舎館村の歴史に残る出来事であり、その後の田んぼアートの制作に向けて、かけがえのない大きな力となったところであります。
そのほかにも、たくさんの出来事がありました。なかでも「街の住みここちランキング2024(青森県版)」で4位となったことは、住んでみたい・住んで良かったと思える村づくりを進めてきたことが実を結んだと実感しています。今後も新しいリーダーのもと、村民の皆様が互いに讃え、支え合う魅力ある村づくりを進めていただければと期待しております。
退任後は一村民として、微力ではありますが、田舎館村の発展のために尽くしてまいりたいと考えております。
最後になりますが、田舎館村の更なる発展と村民の皆様が健康でご活躍されますことを心から祈念いたしまして、退任のあいさつといたします。
20年間、本当にありがとうございました。
鈴木 孝雄
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