■新しい年に向け、新しい村づくり
村長 品川 新一
新年あけましておめでとうございます。村民の皆様におかれましては、穏やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
まず、昨年1月1日に発生した能登半島地震において、被災された方々に心からお見舞い申し上げるとともに、皆様の安全と一日も早い復興をお祈り申し上げます。
昨年は、5期20年、村政の舵取りをしてきた鈴木孝雄氏の引退に伴う村長選挙が11月に行われ、村政の新たな転換期を迎えました。村民の皆様からの信任をいただき、託された職責の重さに身の引き締まる思いですが、皆様とともに課題に向き合い、安心・安全に暮らせる村づくりに取り組んでいきます。若い人が住みよい村、そして村の将来を支える子どもたちが希望をもてる村づくりに向け、目指すべき村の将来像や方向性を定め、持続可能な村づくりを信条に「誰もが安心して暮らし、長生きできる村」を目指します。
とりわけ、子どもたちに対する教育においては、小中一貫教育の実現をはじめ、学校教育と社会教育の更なる充実に向けた取組みに努める所存です。特に9月に行われた青森県民駅伝競走大会では、村の部では2年連続の優勝、市町村の部総合7位、9区間中5区間で区間賞、そのうち小学生女子区間では市町村全体で1位という輝かしい成績を収めたことは、村としても大変喜ばしいことです。このような子どもたちの活躍は、村にとっても大きな励みとなります。今後も子どもたちの更なる活躍を支える取組みを進めていきます。
また、村の一大観光事業である田んぼアートですが、春先の天候不順により、苗がうまく育たず、第1田んぼアートの見頃宣言ができなかったりと改善すべき点があった反面、第2田んぼアートでは苗の生育も良く、多くの観光客に訪れていただきました。今年は、昨年の課題にしっかりと向き合い、苗や田の管理体制をしっかりと確立し、田んぼアートの技術力を高め、世界に誇れる田んぼアートを目指していきます。
農業について、昨年は大雨や台風もなく、年間を通じて天候に恵まれました。村の主要産業である水稲やりんごは高値で推移し、なかでも水稲は、過去にないほど高値で取り引きされ、喜びを隠せない年となりました。今後も安心して農業を継続していただくためにも、協力を惜しまない所存です。
村内では比較的天候が安定していた一方、国内の気象状況を見てみますと、能登半島地震をはじめ、局所的な大雨など、各地で自然災害が発生した年でもありました。いつ、どこで、どのような自然災害が発生してもおかしくない状況であります。常日頃から準備を怠ることなく、災害が発生しても最低限の被害で済ませるようにしなければなりません。安心・安全で暮らせる村づくりのため、村全体で防災体制の整備に努めて参ります。
また、昨年11月は念願であった川部駅東口に交流施設が完成しました。線路西側にある駅舎と交流施設の東西双方から列車に乗降できるようになり、駅東側の利便性が大きく向上するとともに、新たな交流拠点としての役割を担います。さらに今年は、交流施設を中心に、駐車場、駐輪場、公衆トイレ等の設備を整備します。通勤・通学における川部駅の交通利便性を活かした新たな生活拠点となるとともに、近い将来、川部地区に住む人が多くなり、人口の増加と子どもの多い村につながることを期待します。
田舎館村の更なる発展を目指し、村民の皆様とともに課題に取り組み、効果的・効率的に村政を運営し、着実に事業を遂行していく所存です。村の更なる発展のため、村民の皆様のご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。
最後に、本年が皆様にとりまして、活力に溢れ、実り多い素晴らしい年になりますようご祈念申し上げ、新年のあいさつといたします。
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